自治政府の過剰反応に、学生が暴徒化 パレスチナ騒乱〔朝日新聞〕

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 09 日 01:23:48:

米英軍のアフガニスタン攻撃で、イスラム世界に反米感情が広がる中、パレスチナ自治区ガザで8日、米国のアフガニスタン攻撃に抗議する学生が警官隊と衝突し、死傷者が出た。民衆の「ビンラディン支持」が欧米にメディアで広がるのを恐れたパレチナ警察が銃撃で過剰反応し、学生を暴徒化させてしまった。住民の反発がさらに広がれば、自治政府の基盤は大きく揺るぎかねない。
この日、反米・ビンラディン支持のデモがあったのは、イスラム過激派ハマスの支持者が多いイスラム大学の近くの通り。警察は「違法デモ」として退散を求めたが、学生側の投石に、自治政府は催涙弾で応じた。間もなく、治安部隊が実弾を発射、学生に数人のけが人が出たことから衝突がエスカレートした。
8日夕には、イスラム大学に近い自治政府航空管理局のビルが焼き打ちされ、ガザ市北西部のビーチ難民キャンプの警察署にも火が放たれた。
自治政府はイスラム大学だけでなく、パレスチナ解放機構(PLO)主流派のファタハの影響力が強いとされるアズハル大学をも閉鎖した。
この日、自治区のハマス幹部のハサン・ユーセフ師は「イスラエルの後ろ盾となっている米国によるアフガン攻撃は、イスラム教徒に対する犯罪行為である」と非難。ガザのデモ隊の中核もイスラム過激派ハマスの支持者が中核と見られるが、一般住民にも米国への反発は高まっていた。
パレスチナ自治区では9月下旬にアラファト議長とペレス外相が合意した停戦が、3日のパレスチナ過激派の入植地襲撃で崩壊し、その後、イスラエルは自治区の2カ所に侵攻、占拠、一触即発の状態は続いている。自治政府は米国の強い要請を受け、5、6の両日でハマスの活動家ら20人を逮捕した。
さらにパレスチナ警察は対米同時多発テロの際、パレスチナ人が通りで喝さいする映像が世界にに流れ、対応に追われた。今回、同警察はデモの現場から報道陣を閉め出し、現場のテレビのビデオフィルムを押収するなど措置をとった。デモ隊への性急な銃撃も、力で押さえ込もうとした結果と見られる。
(01:15)

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