投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 08 日 22:52:06:
米英両軍は米東部時間7日午後(日本時間8日未明)、米同時テロの首謀者と見なすウサマ・ビンラーディンとその一派をかくまうアフガニスタンの実効支配勢力タリバンの軍事施設のある首都カブールなど30か所に対し、爆撃機や巡航ミサイル・トマホークなどで4波にわたって攻撃を加えた。ラムズフェルド国防長官は8日朝のテレビ番組で、「米英機はすべて無事帰還し、援助物資投下も成功した」と成果を強調した。
これに対し、タリバン側は同日、空爆に参加した米軍機を一機撃墜したと主張、徹底抗戦の姿勢を示す一方、緊急閣議を開き、対応策の協議に入った。アフガン国内では少なくとも33人が死亡したと伝えられている。また、隣国パキスタンでは、イスラマバードなど主要都市でタリバン支持者を中心に米英軍の攻撃に対する激しい抗議行動が繰り広げられた。
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【ワシントン8日=永田和男】
米英軍は米東部時間7日午後零時半(日本時間8日午前1時半)、アフガニスタンの首都カブールや、タリバンが本拠を置く南部カンダハル近辺の軍事施設やテロ訓練キャンプなどに爆撃機による空爆と巡航ミサイルによる爆撃を加え、8日早朝までに4波にわたる攻撃を実施した。一方、アフガンの一般市民や難民向けの支援物資の空中投下作戦も始め、C17輸送機から3万7000食分の食料と医薬品などを投下した。
ラムズフェルド米国防長官は同日朝の米テレビ番組で、「米英機はすべて無事帰還し、援助物資投下も成功した」と述べ、米機撃墜説を否定した。
ブッシュ大統領は7日午後1時(日本時間8日午前2時)からテレビを通じて演説し、「米軍は(ウサマ・ビンラーディン率いるテロ組織)アル・カーイダのテロリスト訓練キャンプと、タリバン政権の軍事施設に対する攻撃を開始した。アフガンをテロ活動の拠点として使うのを阻止するのが目的だ」と対テロ軍事行動の開戦を宣言した。また、「我々は忍耐強い成果の積み重ねによってこの闘争を勝ち抜く」と述べ、軍事作戦「不屈の自由」で時間をかけて世界のテロ根絶を目指す強い姿勢を示した。同時に大統領は攻撃がアフガン国民やイスラム教徒に対するものでないことを強調した。
軍事行動には米・英軍のほかカナダとオーストラリア、ドイツ、フランスも参加を約束し、さらに40か国以上が基地提供などで協力していることも明らかにした。
(10月8日22:38)