投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 08 日 21:37:37:
10/08 17:03 「生涯最悪の夜」と住民 外出禁止で避難もできず 外信128
【イスラマバード8日共同】「きのうは生涯で最悪の夜だった」
。予告なしの米英軍からの爆撃にさらされたアフガニスタンの首都
カブール。八日、見えない敵におびえた夜を明かし、目をしょぼつ
かせながら、うつろな表情で通りに姿を見せた市民の表情をロイタ
ー通信が伝えた。
市内の中央市場。野菜を運搬して生計を立てている男性は「一晩
中眠れなかった。子供は朝になって攻撃がやんでも、精神的なショ
ックから立ち直れていない」と話す。
カブールでは、米中枢同時テロ発生前から夜間外出禁止令が敷か
れている。住民は攻撃が始まっても外に飛び出し安全な場所に避難
することすらできず、自宅で身を潜めていた。
小さな商店の主人は「こんなことはもうごめんだ。お願いだから
米国人にやめてくれと頼んでほしい」と疲れ切った表情を見せた。
別の商店主も「もう街を出る。市内でまた一晩過ごすより、野天で
寝た方がましだ」と話す。
カブール市近郊で攻撃を受け、負傷した手足を治療していたタリ
バン兵士は「軍の陣地にいて攻撃を受けた。同僚四人を亡くした」
とつぶやいた。
市内に数カ所あるモスク(イスラム寺院)では「聖戦(ジハード
)に立ち上がる時が来た。国とイスラムのために尽くさなければな
らない」と、聖職者が徹底抗戦を呼び掛ける拡声器の声が響いてい
た。
(了) 011008 1703
[2001-10-08-17:03]