投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 08 日 20:28:39:
【ホジャパファウディン(アフガニスタン北東部)田中洋之】
反タリバン連合(北部同盟)は米英軍によるアフガニスタンへの攻撃開始を受け、米英側と協調してタリバンへの攻勢を一気に強める構えだ。AP通信によると、北部同盟は7日夜の米英軍の空爆約1時間後に、首都カブール近郊でタリバンに対するロケット砲攻撃を開始。同盟側は8日、「同盟の地上軍と(米英軍の)空爆との協調攻撃の第一弾だ」と表明した。
北部同盟は米同時多発テロで国際的なタリバン包囲網が形成される中、タリバンに対する総攻撃への準備を整えてきた。同盟にとって劣勢をばん回するチャンスであり、米国も現地の情勢や地形を熟知した同盟の力を必要としている。
北部同盟はカリスマ的存在だった最高司令官のマスード将軍が9月に暗殺され、窮地に立たされた。だが、タリバン包囲網が形成されるに従って、マスード将軍の後任となったタジク系のファヒーム国防相を中心に「反タリバン」で結束。マスード将軍の「弔い合戦」として兵士の士気も高まっている。
北部同盟はまず首都カブールと北東部の拠点マザリシャリフをタリバンから奪還する「二正面作戦」を展開。続いて南西部へと進撃してアフガン全土の「解放」をめざすとみられる。山岳地帯でのゲリラ戦では、ウズベキスタンに到着したとされる米国山岳部隊との共同作戦も想定される。
一方、タリバン軍は空爆後に予想される地上戦に備えて力を温存しているとの見方が出ており、タリバン側の反撃も予想される。北部同盟が一気に失地を回復できるかどうかは不透明だ。
[毎日新聞10月8日] ( 2001-10-08-20:18 )