作戦名は「みな殺しノーブル イーグル」ビンラディン逆さ吊りだ!

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 27 日 13:00:47:

世界最強国のプライドを踏みにじられたアメリカが、復讐に立ち上がった。標的はもちろん、テロの“元凶”ビンラディン氏。空爆、ミサイル、地上戦、そして核……。ブッシュ大統領は、世界一危険な男をどこまで追いつめるのか。人類がまだ経験したことのない「新しい戦争」第2幕が、いよいよ始まる。

●十字軍以来の宗教戦争になる

「いま、ニューヨーク市民には、この大惨事をなすすべもなく眺めていることしかできなかったという、一種の無力感が蔓延しています。ただ、いっぽうでは、自分 数千人と言われる犠牲者を出した戦慄の同時多発テロから、2週間近くが経った。
ショックで茫然自失の態だった米国民が、怒りの報復に燃えている。「まさに建国以来の憤り」(防衛庁防衛研究所研究室長・武貞秀士氏)が全米で煮えたぎっている状態だ。
ブッシュ大統領は、報復作戦を「ノーブル・イーグル(高貴な鷹)」と命名。テロの首謀者とされるイスラム原理主義過激派「アルカイダ」の指導者、オサマ・ビンラディン氏について、「西部劇のように、生かそうが殺そうが身柄を確保する」と語った。
「まもなくブッシュ大統領は、CIA(中央情報局)による他国の要人暗殺を禁止した'76年の大統領令を、25年ぶりに廃止するでしょう。もう、なりふり構わぬ完全な戦争状態です」(ワシントン在住のジャーナリスト・堀田佳男氏)
いっぽう、ビンラディン氏を匿っていると見られるアフガニスタンのタリバン政権は、18日、「ジハード(聖戦)」を宣言した。「アメリカ、帝国主義者、ユダヤ人、キリスト教徒、そしてその支持者」と戦うというのだからすさまじい。
まさに、開戦まで秒読み段階。いったい、戦争はどのように進むのか。
ある自民党関係者から本誌に寄せられた情報がある。クリントン政権で国防次官補代理を務め、いまはシンクタンク「戦略国際問題研究所」上級副所長のカート・キャンベル氏が、テロから数日後、極秘に来日し、政府要人と会談した――というのだ。米政府の特使として来たキャンベル氏はこう語ったという。
「今回の戦争は、湾岸戦争のように短期間では終わらない。大規模かつ長期間になる。終結まで5年はかかるだろう。米政府は戦争のため400億ドル(約5兆円)の大規模な国家予算を組んだが、それくらいないと反撃できない。
アメリカはこれまでのアメリカに戻ることはない。自由で自信に満ちたアメリカ像は崩壊し、疑り深く慎重な国になるだろう」
日本の防衛庁も、守屋武昌官房長が主要閣僚に対し、
「戦争の先行きは読めません。すでにアフガン国内に、アメリカの特殊部隊が潜入しているという情報があります。空中給油できる飛行機も現地に向かった。在日米軍は、D態勢からC態勢(戦争準備態勢)に移行しています」
と説明しているという。
この前代未聞の戦争を、元時事通信ロサンゼルス支局長で在米ジャーナリストの後藤英彦氏はこう説明する。
「ブッシュ大統領は、9月14日に行われた追悼式で、『神のもとで国の統一をしよう』と演説した。これは、キリスト教徒として戦うことを宣言したということです。イスラム教徒の聖戦を唱えるタリバン政権と、十字軍以来の宗教戦争になるでしょう」
アメリカは、ビンラディン氏を捕らえることが目的で、それを匿う者を攻撃する――としている。しかし、それくらいではすみそうもない。
シンクタンク「ブルッキングス研究所」の研究員、P・W・シンガー氏はこう断じる。
「ビンラディンだけを逮捕しても事態は収まらない。彼が率いるテロリスト集団、アルカイダも殲せん滅めつする必要がある。アルカイダは世界約30ヵ国に組織を持っているが、それでもアメリカは彼らを壊滅させなければならない」
国際ジャーナリストの日高義樹氏も言う。
「私はテロから数日たって、やっとアメリカから帰国できましたが、ワシントンでは多くの議員が『証拠なんか要らない。テロリストだけでなく、テロに拍手喝采した奴らもみな殺しにしろ』と主張しています」
ビンラディン氏や彼のグループだけでなく、「テロに拍手喝采した奴ら」、つまり全世界で12億人いるイスラム教徒の一定数を殲滅しなければ、アメリカの怒りは収まらないというのである。
では、“みな殺し作戦”スタートのXデーはいつか。米軍は下の図のように、トルコからアラビア半島、インド洋にかけて大展開し、タリバン政権の本拠地カンダハルと、その近郊に潜伏すると見られるビンラディン氏めがけて殺到しようとしている。
「攻撃が始まるのは、早ければ9月末でしょう」
と分析するのは、米国戦略国際問題研究所のエドワード・アトケソン上級研究員だ。
が、戦争といっても、相手は、所在のはっきりしないビンラディン氏とテロリストたち。湾岸戦争のような短期決戦はとても無理だ。前出のキャンベル氏のように「5年以上かかる」という見方が一般的だが、「戦争終結には20年が必要」(前出・日高氏)という意見もある。

●地上軍はタリバンを完全包囲

腰を据えたアメリカは、今後どういう種類の攻撃を加えていくのか。軍事評論家・鍛冶俊樹氏は、攻撃は大きく3段階に分かれると予測する。
「まず、アフガニスタンへの空爆。アルカイダに打撃を与えると同時に、ビンラディン氏の爆殺を狙う。二つ目が、特殊部隊を潜入させる作戦。200人から2000人規模の特殊コマンドーを、ヘリや飛行機で近くまで運び、ビンラディン氏を拉致する。三つ目が、地上軍を投入してタリバンのゲリラと戦うというもの。この場合は、20万人規模の兵力を派遣する必要が出てくるでしょう」
この中では、特殊部隊を潜入させる方法が、もっともビンラディン氏を捕らえられる可能性が高く、同時に戦争拡大の危険を少なく抑えられる。しかし、それにはタリバンの動きを細かく正確につかむ情報収集が欠かせない。偵察衛星や無人飛行機だけでは、まだ足りないのだ。
「湾岸戦争のとき、まず米軍海兵隊の特殊部隊がイラク国内に潜入しました。そして、峠や幹線道路の要所要所に穴を掘ってテレビカメラを設置し、イラク軍の動向を正確に把握した。それが、後に他の特殊部隊を使った作戦や地上戦にも役立ったのです」(軍事評論家・神浦元彰氏)
しかし特殊部隊を潜入させたにもかかわらず、ビンラディン氏を捕捉できない場合は、大規模な地上戦にもつれ込むしかない。地上戦といっても、国土の大半が標高3000mの山岳地帯であるアフガニスタンでの戦いは、明らかに米軍に不利。軍事評論家・志方俊之氏は言う。
「この戦争は、ゲリラと正規軍が戦ったベトナム戦争のようになる可能性があります。アメリカはそれを避けるべく、地上軍の投入に、たぶん空挺部隊を使うはず。アフガンの基地や空港を制圧し、そこに空から兵力をピストン輸送すれば問題はありません」
投入される地上軍の規模は、15万人前後だろうと志方氏は見る。湾岸戦争では、60万人の兵力のうち20万人が予備役だった。今回アメリカは5万人の予備役を招集した。以前と同じく、全体の兵力が予備役の3倍であれば、約15万人になるというわけだ。
米空軍機は、インド洋の空母からパキスタン上空を通過して、アフガニスタンに爆弾の雨を降らせるだろうが、地上軍の侵攻ルートはどうか。
「一番考えられるのはパキスタンの国境から攻め込むルート。反タリバン勢力と米軍が組み、彼らの本拠である北部アフガニスタンから侵攻する可能性もある。また、今回、珍しく親米的姿勢を見せているイランからも攻め込めそう。タリバンはそれだけ多方面からの攻撃には対処できない」(前出・アトケソン氏)
前出の鍛冶氏は「アメリカの作戦が成功するかどうかは、ロシアにかかっている」と前置きして語る。
「ロシアが協力すれば、その影響下にあるトルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタンからも、米軍は進入路を確保できる。そうなるとタリバンは袋のネズミで、政権は完全に崩壊するでしょう」
兵力が10万人とも15万人とも言われる命知らずのタリバンだが、最新式の高射砲や戦車、装甲車もなく、所持しているヘルメットや防弾チョッキの数も少ない。近代的装備をろくに持っていないのだ。
前出の神浦氏は言う。
「タリバンに対し、米軍は、親子爆弾とも呼ばれるクラスター爆弾を落とすのではないでしょうか。地上1000mで親爆弾が破裂し、そこから大量の子爆弾が落下する。それらが、地上50mに達するといっせいに爆発するんです。
また、武装ヘリが装備するチェーンガンも使われそうです。1分間に300発の弾丸を撃ち出す機関銃で、100mくらい並んだ人間を、あっという間になぎ倒せます」

●ビンラディン氏が逃げ込むテロ国家

丸裸に近いタリバンの兵士たちがこんな攻撃を食らったら、たちまち死体の山ができ、まさにブッシュ大統領が望む“みな殺し”の地獄絵が現れる。そして、隠れ場所を失ったビンラディン氏を逮捕――。
こうなれば大成功だが、問題は、戦争経験がないブッシュ大統領に、軍の最高司令官がつとまるのか、ということだ。しかし、ジョンズ・ホプキンス大学外交政策研究所のディレクター、トーマス・キーニー氏はこう語る。
「かつて、第2次世界大戦末期に就任したトルーマン大統領は、ブッシュ大統領同様、軍事や外交の経験がなく不安視されていた。しかし、その後はめきめき手腕を発揮し、歴史に残る大統領になった。いまブッシュ大統領は、トルーマンのようになりつつある」
ニューヨーク市立大学の霍見つるみ芳浩教授もこう指摘する。
「ブッシュは、『自分が何を知らないか』をきちんと自覚している人間です。軍事も外交も経済もできないとわかっているので、閣僚に任せている。で、自分は『チアリーダー役に徹する』つもりなんです」
大統領が「チアリーダー」だとすれば、誰が実質的に戦争を指揮するのか。いま、軍事の重要決定に関わっている閣僚は、チェイニー副大統領、パウエル国務長官、ラムズフェルド国防長官、ライス安全保障担当補佐官の4人だ。
「今回の作戦の主導権を握っているのはチェイニー副大統領です。彼は湾岸戦争の頃、父親のブッシュ大統領のもとで国防長官を務めた人物。『再びイスラム過激派が民間旅客機をハイジャックした場合は、ためらうことなく撃墜すべきです』と大統領に進言し、受け入れられています。その後も『汚い仕事を請け負ってくれる人間にもカネは払う』という趣旨の発言をしている」(前出・後藤氏)
机上の計画なら、前述のとおり米軍がビンラディン氏とタリバンを完全に包囲し、完勝するはずだ。しかし、ビンラディン氏には生き延びるチャンスが一つある。国際問題評論家・藤井厳喜氏は言う。
「タリバン政権が崩壊したら、ビンラディンは、イラクに逃げ込もうとする可能性が大きい。そうなると、アメリカが再びイラクを攻撃し、第2次湾岸戦争となるのは必至です。そもそもイラクはフセイン大統領の指示で、今回のテロに関与した疑いもある」
産経新聞ワシントン駐在論説委員・古森義久氏も、
「パウエル国務長官は、まだイラクの名を口にしていませんが、今後問題が広がりそうな国として視野に入れているはず。そうなれば、作戦は長期化するし、本格的な戦争になる可能性は十分あります」
とイラクへの注意を促す。

●「処刑のテレビ中継もある」

もし、当初の目標とおり、アメリカがビンラディン氏を“生け捕り”できたとしたら――。
「すぐに処刑はしないでしょう。ビンラディン一人を抹殺しても、テロの地下組織は手つかずです。だから、アメリカに連行して徹底的に尋問し、テロ組織とイスラムネットワークの全貌について、とことん吐かせるでしょう」(元ワシントンポスト記者で学習院女子大助教授の石澤靖治氏)
もちろんその後は裁判になる。そうなれば、死刑はまず間違いないというのが、事情通の一致した見方だ。
「アメリカには死刑廃止論者が多いのですが、今回は誰もが『ビンラディンは死刑で当然』と思っています。一般市民が彼の身柄を奪って、逆さ吊りのリンチでなぶり殺しにしても、少しもおかしくありません」(前出・堀田氏)
大統領も国民も、法治国家であることを忘れるくらい、ビンラディン氏を憎悪しているわけだ。国際ジャーナリストの角間隆氏もこう予想する。
「ビンラディンは、テロの被害者の遺族数万人の前で、公開処刑されるかもしれません。あるいは、処刑シーンがテレビで全米に中継される可能性も考えられます」
しかし、ビンラディン氏が処刑されたからといって、すべてが解決するわけではまったくない。何百年経とうと「聖戦」を貫くイスラム過激派は、必ず再報復するだろう。
生物兵器、化学兵器でアメリカを攻撃するだけではない。前出・後藤氏は明かす。
「ビンラディンは数年前、カザフスタンの武器証人から、地下マーケットでスーツケース型の核兵器を購入したという情報があります。これが事実なら、“対米戦争”における彼らの組織の最終兵器になることは間違いありません」
核兵器はもちろん、アメリカが生物・化学兵器で攻撃された場合でも、ブッシュ大統領が核攻撃に踏み切るのは間違いない。
「これまで封印されてきた核兵器ですが、どんなケースならば使っていいのかという理論構築が、すでにアメリカで始まっています。ブッシュ大統領が『あらゆる選択肢を考慮する』というのは、『核の使用もあり得る』ということをほのめかしているのです」(前出・武貞氏)
「真珠湾攻撃で始まった太平洋戦争は、結局、広島・長崎への核攻撃で終わりました。今回の戦争も、最終的には核までいくでしょう。いまアメリカは、どんなテロリストよりも凶暴なテロ国家になっています」(前出・日高氏)
終わりなき世界最終戦争アルマゲドンに、勝者はいるのだろうか。

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