投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 08 日 13:41:30:
回答先: ウズベク国境に兵力増派 タリバン、臨戦態勢 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 07 日 18:37:08:
10/07 20:55 神経とがらすウズベク兵士 アフガンとの国境地帯 外信76
【カルシ（ウズベキスタン南部）７日共同＝有田司】アフガニス
タンから吹くという砂じんが、米軍部隊の第一陣が到着したと伝え
られる軍事基地を薄黄色のベールに包む。「早く立ち去れ」。歩哨
兵が叫ぶ。米軍のアフガニスタン入りの「回廊」となる可能性があ
るウズベキスタン南部の国境地帯では、兵士が神経をとがらせ緊張
が漂っていた。
「おまえに警告するのはこれで三回目だ。立ち入り禁止区域から
出なければそれなりの措置を取る。米軍機など来ていない」。
六日深夜、アフガニスタン国境に接するテルメスから北に約七十
キロのカカイドゥイ空軍基地。暗がりの中で、当直の兵士が威圧す
るような低い声で記者の質問を封じた。
同基地は旧ソ連軍がアフガニスタン侵攻の際に出撃拠点としたこ
とで知られ、米軍の使用が有力視されている空港の一つ。警備に当
たる別の兵士は「近く米軍機が来るので準備するよう指令が出てい
る」と打ち明けた。
しかし基地内の建物はあちこちでガラスが割れ、施設の老朽化は
一目瞭然（りょうぜん）。片隅で旧式の戦闘機三機がほこりをかぶ
っている。
「ソ連時代の戦闘機の発着はすごい回数だったよ」。基地に隣接
する綿花畑で収穫をしていた男性（３５）が作業の手を休めた。「
アフガニスタンではずっと戦闘が続いているじゃないか。米軍が攻
撃を始めたって何も変わりはない」と不安な表情は見せない。
テルメスの北西約三百キロの町カルシ近郊にあり、やはり米軍機
が到着した可能性がある軍事基地ハナバードへの道路は、数キロ手
前から通行止めになっていた。「日本の記者？ ご苦労さん。出直
してくれ」と警備兵。
基地内の様子は全くうかがうことができない。警備兵に米軍機が
飛来したのかと尋ねると「いったいだれがそんなことを言っている
んだ」とかみつかれた。隣接する住民もテレビで知ったと話すばか
りだ。
旧ソ連軍がアフガニスタンから撤退した国境の幹線道路。車の往
来はほとんどなく、両国間の物資の流通は止まっていることをうか
がわせる。
国境まで約二キロのところで国境警備隊に止められた。砂じんの
向こうに地対空ミサイルの巨大な発射設備が国境の方角に大きな口
を開けている。警備中の兵士（２２）は、米軍機も米兵も見たこと
がないとして「マスコミが緊張感をあおり立てている」と不満を漏
らした。
（了） ０１１００７ ２０５４
[2001-10-07-20:55]
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。