投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 07 日 18:38:16:
10/07 15:05 「啓示」実は脳の発作 オマル師は虚像と医師証言 外信48
【ロンドン7日共同】「啓示」は脳の発作。人に会わないのは抑
うつだから―。七日付の英紙サンデー・テレグラフは、神秘的とさ
れるアフガニスタンのタリバン政権の最高指導者オマル師のイメー
ジは虚像にすぎず、実は病気だとする担当医の証言を報じた。
証言したのは、オマル師が暮らすカンダハルの病院に勤める担当
医の一人。
それによると、オマル師は脳の発作で二、三日間、意味不明の言
葉を発しながら部屋に閉じこもることがある。しかし、公式にはイ
スラム国家建設のための宗教的な啓示を受けていると説明され、発
作が収まった後に重要な宗教令が出されてきた。
また、人前にほとんど姿を見せないのは精神的に不安定なのが本
当の理由。深い抑うつ状態に陥る半面、車を運転しながら口でエン
ジンの音をまねするような子供っぽい行動を見せたこともある。
オマル師はこれまで脳のスキャン検査を拒否しているが、複数の
担当医は、一九八九年にソ連(当時)軍の砲弾爆発で片目を失った
時の破片が脳に刺さったままで、これが精神的に不安定な原因の可
能性があると考えているという。
記事の執筆者は「こんな人物と米国がまともに交渉ができる見通
しはほとんどない」と断じている。
(了) 011007 1505
[2001-10-07-15:05]