投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 07 日 18:27:25:
10/07 08:03 35歳作業員に「疑惑」 工場爆発で仏メディア 外信02
【パリ6日共同】フランス南部トゥールーズで九月二十一日、死
者二十九人、負傷者約二千人以上を出した化学工場の爆発で、死亡
したチュニジア出身の下請け作業員(35)に「テロリスト疑惑」
が集中、捜査当局は「99%まで事故」との見方だが、住民に動揺
が広がっている。
イスラム教徒だった作業員がパンツを四枚も重ねてはいていたこ
とが判明したためで、この習慣は「パレスチナの自爆テロリストと
共通」とされる。
九月十一日の米中枢同時テロに弔意を表し星条旗を掲げたトラッ
ク運転手と工場でけんかしていたことや、過去にタリバン支援団体
のデモに参加したことなども報じられた。
警察は九月末、作業員宅を家宅捜索したが、何も見つからなかっ
た。「捜索前に家族が証拠を捨てた」との見方に対して同居してい
た女性は「彼はやせた体形を恥じて下着を重ね着していただけ。熱
心なイスラム教徒でもなかった」と反発、名誉棄損の訴えを起こす
方針という。
爆発跡からも有力な証拠は見つかっておらず、捜査員は「漏電や
電気の火花による誘爆、作業員の過失など想定される事故原因を何
もつぶし切れていない」と話す。
社会学者らは、旧植民地などからの移住者が人口の三割を占め、
低賃金労働を彼らに頼るフランス社会の不安が「1%のテロ説」の
背景と分析している。
(了) 011007 0802
[2001-10-07-08:03]