投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 06 日 18:53:57:
回答先: 国防長官報告で作戦判断 米大統領、戦略会議へ 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 06 日 18:52:51:
10/06 15:50 タリバン政権自壊に重点 軍事攻撃より新政権工作 外信61
【ワシントン6日共同=杉田弘毅】複数の米政府筋は六日までに
、米国の対アフガニスタン政策が、ウサマ・ビンラディン氏とテロ
組織「アルカイダ」を標的とした軍事攻撃から、最高指導者オマル
師を中心とするタリバン現体制の自壊を促す方向に重点が移ってい
ることを明らかにした。
米政府筋によると、オマル師の体制が自壊し反テロ政権ができれ
ば、米国は武力を行使せずにビンラディン氏やテロ組織の掃討とい
う目標が達成できるとの声も政府内で出ている。
同筋は「今後数日間でタリバン崩壊の動きがどこまで強まるかで
、米国の軍事攻撃の時期、規模が決まる」と指摘。冬が始まり攻撃
環境が悪くなる十月中旬までに、新政権樹立の見通しが立つかを注
視していると語った。
パキスタンは米国に対し米軍の攻撃前に、アフガニスタンに親パ
キスタン政権樹立の枠組みをつくりたいと表明。ザヒル・シャー元
国王との接触など工作を開始しており、米政府はこれを見守ること
になった。
今軍事攻撃に踏み切れば、少数派である「北部同盟」主体の政権
ができ、内戦再燃の懸念もある。アーミテージ国務副長官は、新政
権への唯一の要求は「全アフガン人を代表する」ことと語り、北部
同盟のみで成立する政権は受け入れられないことを示唆した。
ビンラディン氏の所在が判明すれば、身柄確保のために特殊部隊
が即時に作戦に出るが、十月中旬まで所在不明の場合は、テロ関連
施設のほかタリバン政権の拠点を攻撃し政権崩壊の「引き金」とす
る見通し。
ラムズフェルド国防長官は四日、対テロ戦は冷戦のようなものだ
と述べ「冷戦は大きな爆撃で終わったのでなく(東側の)自壊で終
結した」と自壊を促す戦略の重要さを指摘した。
米政府筋は(1)パキスタンによるオマル師体制の転覆計画(2
)北部同盟が首都カブール近郊のバグラム空港まで占領した(3)
タリバンの部隊司令官らに戦線離脱が始まった―など体制弱体化の
動きは明らかと述べた。
(了) 011006 1550
[2001-10-06-15:50]