投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 05 日 21:29:44:
10/05 16:10 51カ国で「水紛争」の危機 資源減少と人口増で 外信75
【ワシントン5日共同】朝鮮半島の漢江、中国とロシア、北朝鮮
国境の豆満江などアジア、アフリカを中心に十七の国際河川や湖に
国境を接する五十一の国で、今後十年間に水に関連した国際紛争が
起こる危険性が高いとの調査研究を、米オレゴン州立大などの共同
研究グループが五日までにまとめた。
急速な人口増加と水資源の減少が原因で、研究グループは「今世
紀には水資源の保全が重要な国際安全保障の問題になる」と警告し
ている。
危険性が高いのはこのほか、アジアのガンジス、メコン、サルウ
ィン川やアフリカのザンベジ川やチャド湖など。ナイル川や、急速
な水資源の減少が問題化しているアラル海など、既に紛争が起こっ
ている地域を加えると、この数はさらに増える。
グループは、過去五十年間に発生した千八百三十以上の国際的な
水問題に関する紛争の詳しい状況や、百五十以上の水資源に関する
国際協定を分析。また、河川の流量や流域の人口増加や水需要の予
測、政治的な状況などを加味したデータベースを作成。約二百六十
の国際河川について、水資源をめぐる紛争が起こる危険性を評価し
た。
アーロン・ウォルフ・オレゴン州立大准教授は「二○一五年には
三十億の人が水資源不足に悩むと予測されている。限られた資源を
国際協力で保全、利用することが今世紀の世界平和にとって重要課
題になる」と話している。
(了) 011005 1609
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[2001-10-05-16:10]