投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 05 日 20:43:14:
回答先: シベリア航空機墜落:ウクライナ大使撃墜説を否定〔毎日新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 05 日 20:37:18:
【モスクワ5日=斎藤勉】
ロシアのイスラエル発シベリア・ノボシビルスク行きシベリア航空のチャーター便、TU(ツポレフ)154型旅客機(乗客・乗員七十六人)が四日午後、黒海上空で爆発、墜落した惨事で、ウクライナ政府は同日夜、「ウクライナ軍が演習中にミサイルを誤射した可能性が強い」との米政府筋の見解を否定する声明を発表した。しかし、演習に参加したロシア海軍・黒海艦隊のV・コモエドフ司令官は「二発のミサイルが水平線の彼方に消えた」と「誤射」の可能性を示唆するなど、墜落原因をめぐるナゾは深まっている。
ウクライナのクチマ大統領は四日夜、ロシアのプーチン大統領との電話会談で「ウクライナ軍が今回の悲劇的出来事に関与しているとの非難には全く根拠がない」と強調した。同軍スポークスマンも「軍事演習は墜落現場から三百二十キロも離れた場所で行われた。試射したミサイルも三十−三十五キロの射程しかなく、方角的にも距離的にも墜落機には届かない。ミサイルには標的をはずれた場合に備えて自爆装置がついており、演習空域に旅客機は進入してこなかった」と言明した。
プーチン大統領は四日夜、米中枢同時テロへの対処を協議するため訪露したブレア英首相との会談後の記者会見で「事態をセンセーショナルに考えるべきでない。いかなるコメントも調査を通して最終結論を出すまでは時期尚早だ」と述べた。
同大統領は墜落直後、「テロの選択肢も排除できない」と語っていたが、会見ではテロの可能性には言及しなかった。
一方、イタル・タス通信によると、コモエドフ司令官は「試射したミサイルはすべて標的に命中したが、二発は水平線の彼方に消えた」と語り、「誤射」による撃墜の可能性をにおわせた。
プーチン大統領は「原因究明委員会」の責任者に任命したルシャイロ安全保障会議書記を四日深夜、現場に近い黒海沿岸のソチに派遣、原因調査と救助活動の指揮に当たらせている。
五日未明までの現場海域の捜索で十一人の遺体とコックピット(操縦席)などが発見された。