アフガンでの戦いは悪夢 元英特殊部隊員の手記

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投稿者 dembo 日時 2001 年 10 月 05 日 18:30:27:

 アフガンでの戦いは悪夢 元英特殊部隊員の手記

http://www.kyodo.co.jp/kyodonews/2001/wtc/news/20010929-284.html

 アフガニスタン国内で外国軍が戦うのは、ほとんど「不可能」に近い―。一九七九年、ソ連軍と戦うアフガン兵士を訓練するために同国内に入った英陸軍の特殊部隊(SAS)の元隊員の手記が、米政府関係者の間で注目されている。最近英紙ガーディアンに掲載されたもので、同手記の抜粋を紹介する。
 ▽西部劇
 アフガン人は、第一次大戦前の英国人との戦いに使った戦術を使って超大国と戦っていた。彼らの戦いは昔の西部劇と同じだ。カウボーイが渓谷に入ってくると、インディアンが丘の上から攻め掛かる、というあれだ。私の仕事は彼らに近代的なゲリラ戦術を教えることだった。
 彼らはとても楽しい連中だった。私は彼らの勇気を尊敬し、彼らは私の訓練方法を尊重した。私にとってより困難だったのは、アフガンの地形にどう対処するかだった。アフガンの軍事指導者の一人は「君がうまく適応すればいいね。私の部下たちは極めて素早く行軍するよ」と警告した。「問題ない」と私は思った。行軍には慣れている。しかし、何てことだ。ヒンズークシ山脈を上に上に登り、三千メートル以上で酸素が薄くなり、集中力が切れた。連中は慣れているが、われわれはふらふらになった。
 地形との戦いは、間違いなく悪夢だ。それは自然の砦(とりで)だった。車両で遠くまでは行けない。すぐ立ち往生し、谷は急傾斜だ。ロシア人たちは本当にひどい目に遭っていた。アフガン人たちは村から村へと動き回り、そこには食料がある。こうやって彼らは二百年にわたり戦争に勝ってきたのだ。基地は少なく、代わりに補給物資などが埋められた穴がたくさんある。
 したがって彼らはできるだけの軽装が可能で、西側の部隊よりはるかに迅速に動ける。
 ▽山岳ヤギ
 気候も問題だ。九月末には冬が始まり、十月中旬には首までの深い雪が積もる。凍結でヘリコプターの支援ができなくなり、谷の濃霧は墜落の原因となる。アフガン戦士は山を知り尽くした山岳ヤギのようだ。彼らは古タイヤを利用したサンダルをはいている。外国の兵士がはく軍靴は足跡を残し、直ちにおあつらえ向きの標的となる。
 アフガン兵はゲリラ戦法をすぐ習得した。ロシア人の護送集団を谷に入らせ、その真ん中に一撃を加える。幸運な連中は即死し、不運な連中は後でおので切り刻まれる。
 彼らの最大の防御は地形で、武器は粗末だ。メンテナンスはないに等しい。地対空小型ミサイルのスティンガーは残っているかもしれないが使用可能かどうかは疑わしい。旧式機関銃のZSU23はたくさんある。テニスボール大の地雷は無数にあり、プラスチック製のため検知できない。
 アフガン戦士にとって、聖戦で死ぬことは偉大な名誉であり、彼らは恐れを知らない。地上戦になれば、西側の軍隊に勝利のチャンスはほんのわずかだろう。アフガンの戦争で最後に勝った外国軍はアレクサンダー大王の軍だ。アフガン人はとてつもない敵だ。(ワシントン共同)。
(了) 09/29

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