投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 05 日 17:25:49:
病原菌を使った生物兵器テロに米国社会の不安が高まっているなか、フロリダ州で炭そ菌感染患者が出て、防疫機関が一時緊張していたことが4日明らかになった。トンプソン米厚生長官は記者会見で「ほかに感染者は見つかっておらず、単独発生と見られる。テロと結びつけるものはない」と述べた。米疾病対策センター(CDC)と米連邦捜査局(FBI)が感染源を調べている。
患者は同州パームビーチに住む英国出身の男性(63)。2日に州内の病院に入り、重体という。当初は髄膜炎が疑われたが、肺のX線撮影などで炭そ菌を吸い込んでかかる肺炭そと分かった。
厚生長官らは「炭そは人から人にうつることはない」と、過剰反応しないよう呼びかけた。情報はブッシュ大統領にも逐一伝えられた。
炭そ菌は胞子状の土壌菌で、家畜や野生動物を介して感染することが多く、ほとんどが切り傷などから入って起きる皮膚炭そが中心。肺炭そは米国内では20世紀中に18例確認されただけと非常にまれだが、致死率90%ともいわれるため、大量培養した菌を大気中にまけば生物兵器になる。
男性は発病前にノースカロライナ州に山歩きに行っており、歩いた場所を中心に感染源を探している。(13:35)