投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 04 日 18:22:10:
10/04 15:47 基地提供で激しい駆け引き 米ロと中央アジア 外信91
【モスクワ4日共同】米国がアフガニスタンでの軍事作戦でパキ
スタンの基地への依存度を下げる方針に傾いた結果、出撃基地とし
ての軍事的価値が高まった中央アジア諸国と米ロの三つどもえの駆
け引きが激しくなりそうだ。
ロシアは、中央アジアの基地提供問題で協力の用意をちらつかせ
ながら、北大西洋条約機構(NATO)拡大問題などで米国に譲歩
を迫る方針とみられる。
中東歴訪中のラムズフェルド米国防長官が五日にも訪問するウズ
ベキスタンは、中央アジア諸国の中で地理的にも米軍の空爆作戦に
最適な出撃基地になるとみられている。
カリモフ・ウズベク政権は米軍機に自国の領空通過だけでなく基
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>地利用を認める方針で、長官に対し基地提供の見返りに経済援助な
どを求める可能性が高い。
しかしロシアのクワシニン参謀総長は三日、ウズベクによる米軍
への基地提供について「事前にロシアに連絡がないのは良いことで
ない」と述べ、ウズベクに暗にロシアの了承が必要とのシグナルを
送った。
なぞは長官が今回ウズベクの隣のタジキスタンを訪問しないこと
。長官がウズベクとタジクに千人規模の地上部隊派遣を命令したと
米紙が報道する中、タジクを素通りするのは不自然で、タジクが領
空通過や基地利用で明確な態度を表明していないためとの見方が有
力だ。
モスクワの軍事筋は「駐留ロシア軍に国境警備を依存するタジク
に、米国への軍事協力で独自の決定権はない」と指摘し、ロシアの
意向が反映されていることを強調した。
(了) 011004 1546
[2001-10-04-15:47]