投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 04 日 18:14:38:
10/04 09:19 英がテロ監視委議長国に 5大国主導の構図明確に 外信46
【ニューヨーク3日共同】国連安全保障理事会は三日、テロ資金
を根絶するための措置を取るように加盟国に義務付けた反テロ安保
理決議(九月二十八日採択)の履行状況を監視する委員会の議長に
、英国のグリーンストック国連大使を選出した。監視委の初会合は
四日に開催される。
同監視委は決議後九十日以内に全加盟国から決議履行状況の報告
を受けるほか、テロの定義、何がテロ資金であるかの最終判定をす
る極めて強力な権限を行使することになる。
こうした監視委は過去イラク制裁などでも設置されたが、常任理
事国が議長を占める例はほとんどなかった。国連外交筋は「米中枢
同時テロを受けたテロとの戦いで、五常任理事国が主導権を強めて
いることの表れ」と分析した。
関係筋によると、英国が議長国となったのは加盟百八十九カ国を
対象にテロ資金を追跡するには国際金融のノウハウが必要なため。
現在の非常任理事国には荷が重過ぎるとの判断が強まり、「常任理
事国に権限が集中し過ぎる」と懸念する中小国の声はかき消された
。
反テロ安保理決議は加盟国に(1)テロ資金の調達防止(2)資
金の受け渡し禁止や凍結(3)テロ関与者の移動や国境通過の阻止
―などの義務を課し、違反した場合には制裁を発動する権限を安保
理に与えている。
(了) 011004 0918
[2001-10-04-09:19]