投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 26 日 19:23:23:
09/26 16:49 北部同盟めぐり強い不快感 米の支援は最悪のシナリ 外信96
【イスラマバード26日共同】米中枢同時テロでの報復攻撃に向
け米国やロシアがアフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」に
肩入れを強めていることにパキスタンが強い不快感を示している。
北部同盟が宿敵インドと関係が深いためで、「北部同盟による新政
権樹立は最悪のシナリオ」(地元紙)との見方が広がっている。
パキスタンは対米協力をいち早く打ち出したが、北部同盟への米
国の肩入れが強まれば、パキスタン国内の反発が強まるのは必至で
、軍事行動への協力の行方に暗い影を落とし始めた。
地元紙の報道では、インドはタジキスタンの首都ドゥシャンベで
中央アジア各国と閣僚級協議を行い、最近もロシア軍幹部、北部同
盟と三者会談を持つなど、テロ事件後、中央アジアで活発な動きを
見せている。
ムシャラフ大統領は十九日「インドがアフガニスタンに反パキス
タン政権の樹立を企てている」と指摘、インドの北部同盟支援に警
告を発した。サッタル外相も二十五日「一方的な軍事協力はアフガ
ニスタン国民を苦しめる」と強い懸念を示した。
消息筋によると、パキスタン情報機関は(1)インド軍情報機関
が北部同盟に資金援助(2)暗殺された北部同盟のマスード元国防
相の部下にインド軍将校がいた(3)北部同盟を構成するイスラム
協会の指導者、ラバニ前大統領とインド軍が深い関係にある―とみ
ている。
パキスタンは、米国の北部同盟支援はアフガニスタンの人口の約
75%を占めるパシュトゥン人を反米連合で結束させるとして、米
国に距離を置くよう説得を続けているという。
イスラマバードの消息筋は「米国は旧ソ連と同じ轍(てつ)を踏
もうとしている。米国の対アフガニスタン戦争はベトナム戦争のよ
うな泥沼化を招く」と話し、中央アジアのイスラム過激派もタリバ
ン支持で参戦して地域が不安定化する可能性があると指摘している
。
(了) 010926 1648
[2001-09-26-16:49]