投稿者 yomiuri 日時 2001 年 10 月 04 日 15:07:05:
ビンラーディンはどこに、山岳地帯か首都か情報交錯
【イスラマバード3日=新居益】米英両軍によるアフガニスタン攻撃が迫る一方、
両軍が、最大の標的であるテロ組織首領ウサマ・ビンラーディンの潜伏先をどこまで
正確に把握しているかは、機密のベールに包まれうかがい知ることが出来ない。そん
な状況下、各国報道機関からは、潜伏先をめぐり、互いに矛盾する情報が飛び交って
いる。
ビンラーディン潜伏の可能性が指摘された地域は、この1週間余の報道だけを見て
も、アフガンの実効支配勢力タリバンの本拠である南西部カンダハル、ヘルマンド両
州から、首都カブール、北東部の山岳地帯まで、ほぼ全土に広がる。
ロシアのモスクワ放送は9月26日、タリバンと敵対する「北部同盟」の情報をも
とに、「東部ジャララバードで姿が目撃された」と報道。一方、英紙ガーディアン
(10月2日付)は、「偵察衛星で撮影されたものか、パキスタンのスパイ機関『軍
統合情報部(ISI)』提供の情報かは不明」としつつ、米英が「先週、ビンラーデ
ィンがカブール市内にいた」という情報を得た、と伝えた。
だが、同じ2日付の、パキスタン英字紙「ニューズ」によると、米軍などは「衛星
や人間による偵察で子細に検討した」結果、北東部の、平均6000メートル級の
峰々が連なるパミール山脈の中に築かれた「軍事基地に潜んでいる」との確信を抱き
つつある、という。
情報の確度は検証しようもないが、米英軍にとり、複雑地形の奥地でビンラーディ
ンを追い詰めるのと同様、人口の密集したカブールなど都市で攻撃するのも極めて困
難だ。
「大量の民間人の巻き添えで、犠牲を出す危険を伴う」(ガーディアン紙)から
だ。
(10月4日00:16)