投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 04 日 12:03:53:
【ワシントン3日=安藤淳】
トンプソン米厚生長官は3日、米上院公聴会で証言し、生物兵器を使ったテロに備えて来年中に4000万人分の天然痘(とう)ワクチンを確保すると表明した。アキャンビス社(マサチューセッツ州)に生産を委託する。万が一、感染者が出ても大規模な広がりをくい止めるのに十分な量だという。政府は「あくまで予防的措置で、実際に危機が目前に迫っているわけではない」としている。
天然痘は1980年に世界保健機関(WTO)が撲滅宣言を出し、ウイルスは米ロの研究機関に保管されているだけとされる。ワクチンも米国内に約1500万人分しかなく、かなり古いものも含まれる。このため、ウイルスを管理する厚生省の国立疾病管理予防センターが、アキャンビスにワクチン増産を委託する。同社は英アキャンビスの米国法人で、新しい天然痘ワクチンの臨床試験に年内に着手する。安全性を確認し、来夏をめどに月1000万人分のペースでワクチン生産を始める。研究・生産費用は政府が負担する。