投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 03 日 22:58:27:
【エルサレム3日=当間敏雄】
イスラエル軍は3日、パレスチナ自治政府が治安権を持つガザ北部の「完全自治区」に戦車などで侵攻し、パレスチナ治安施設などを砲撃、パレスチナ警官ら6人が死亡した。イスラム原理主義組織ハマスが2日夜、イスラエル人2人を殺害したことに対する報復措置。
イスラエルのシャロン首相は3日未明、入植地襲撃事件を受けて安全保障閣議を緊急招集し、軍に対し「イスラエル防衛に必要なあらゆる措置」を取ることを全会一致で認めており、ペレス同国外相とアラファト・パレスチナ自治政府議長が先月26日の直接会談で確認し合った停戦履行はわずか1週間で事実上、崩壊した。この結果、自治区への先制攻撃やパレスチナ活動家の「暗殺」なども再開される可能性がある。
両者の直接会談は、パレスチナ騒乱を、反テロの国際連携作りの最大の障害と見るブッシュ米政権が、事態収拾への強い圧力を双方にかけ実現した。
また、イスラエル政府は同閣議で、イスラム原理主義組織のハマスとイスラム聖戦、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラを「テロ組織」と認定するよう国際社会に働きかけていくことも決定した。
(10月3日23:00)