投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 03 日 22:17:47:
10/03 16:24 保育室の地下にモナザイト 行き先未定、不安の声 社会65
共同
放射性物質を含むモナザイト鉱石約十三トンが、東京・霞が関の
文部科学省分館の地下駐車場に一時保管されてから三カ月近く。行
き先が決まらないうちに、保管場所の上には、十月中旬にオープン
する保育所「かすみがせき保育室」の遊び場が設置された。
同省原子力安全課は「安全性に問題はない」としているが、乳幼
児への影響を心配する声も上がり始めた。
微量のモナザイトが昨年六月、首相官邸など官公庁十カ所に郵送
された事件をきっかけに、元財団法人理事長が各地に保管している
ことが判明。
いったん山梨県塩山市の倉庫に全量保管され、ことし七月に千葉
県に移送した際、地元が受け入れを拒否。緊急避難的に同省が引き
受けた。
鉄箱六個に収め、周囲を鉛の板や土のうで囲み、さらにシートで
覆って、駐車場に置かれている。
原子力安全課は、所有者の元理事長側に処分計画を提出するよう
強く要求。「千葉県に搬入する際は三カ月をメドに海外に売却する
など移転させるという話だった。三カ月程度なら保育室開室の十月
十九日に間に合う」と期待する。
さらに、移動できなくても「保護者に放射線防護策は十分で、安
全性には問題ないと説明する」としている。
しかし、保育室の準備を進める同省の関係者は「安全であっても
近くにあること自体、嫌だという保護者もいるかもしれない。開室
までに移動してもらうのが一番いいんだが…」と複雑な表情だ。
(了) 011003 1623
[2001-10-03-16:24]
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