投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 03 日 17:19:05:
米中央情報局(CIA)が1999年、パキスタンのシャリフ政権(当時)と協力して、約60人から成るパキスタン兵士に訓練を施し、アフガニスタン内に潜入させて、イスラム原理主義者ウサマ・ビンラディン氏の暗殺を計画していたことが3日分かった。米有力紙ワシントンポストが報じたもので、計画はパキスタンで発生した軍事クーデターのため、とん挫したという。
米国のクリントン前政権高官筋の情報として伝えたもので、「計画は進められていた」と証言している。99年10月に起きたパキスタンの軍事クーデターでは、ムシャラフ現大統領が実権を握った。米国はムシャラフ政権にこの計画遂行の許諾を求めたが、拒否されたとしている。
米国は、今回のテロ事件で、ビンラディン氏を黒幕と断定している。ポスト紙が報じたこの「暗殺計画」は、98年にケニアなどで発生した米大使館爆破事件にビンラディン氏の関与が濃厚とされたため練られたとみられる。米国は大使館爆破事件への報復として、同年8月、アフガニスタンにあるビンラディン氏の活動拠点へミサイル攻撃を加えていた。
同紙はまた、スーダンが1996年、米国に対してビンラディン氏を逮捕し、母国のサウジアラビアへ引き渡す用意があることを通告。しかし、サウジ政府がこの提案を退けたことや、米国でビンラディン氏を起訴し得る材料がなかったため拘束にはつながらなかったという。
ビンラディン氏は、反政府闘争への武器支援などが原因で、サウジから国外追放され後、96年5月までスーダンに滞在していたといわれる。