投稿者 yomiuri 日時 2001 年 10 月 03 日 13:31:46:
ビンラーディンら犯行の証拠、米が日本側に開示
【ワシントン2日=柴田岳】柳井俊二駐米大使は2日の記者会見で、先月11日の
米同時テロにウサマ・ビンラーディンとその軍事組織アル・カーイダが関与したこと
を示す証拠が、米国務省から1日夕(日本時間2日未明)に日本大使館に提示された
ことを明らかにした。
日本政府は、「説得力のある説明」と評価しており、米国などが今後とる対応を支
援するための環境が整いつつあると見ている。
ワシントンでは、米国務省に日本大使館の参事官が招かれ、口頭で1時間余りにわ
たって説明を受けた。
柳井大使は記者会見で、米側が示した証拠について詳しい内容は言えないとしなが
らも、「北大西洋条約機構(NATO)に示されたものと同じ内容と聞いている。ど
う評価するかは東京の判断だが、機密情報も含まれており、相当に積極的な説得力を
持ったものだ」と強調した。
◆首相が公表に含み◆
小泉首相は3日昼、首相官邸で記者団に、米側から示されたウサマ・ビンラーディ
ンの関与を示す証拠について「説得力のあるビンラーディンの関与の容疑をNATO
(北大西洋条約機構)が認めた。我々もブッシュ米大統領との会談でも情報交換をし
ており、理解はしている」と述べた。証拠の内容については、「まだ公にすべき情報
ではない。時期をみて、全体の状況をにらんで判断したい」として公表に含みを残し
た。
また、安倍官房副長官は3日午前の記者会見で、「説得力のある説明だと認識して
いる」と評価した。
米国が提示した証拠について野党の一部は、自衛隊を派遣する条件として公表すべ
きだと主張している。
(10月3日13:05)