投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 02 日 17:48:28:
回答先: 売れる「容疑者」Tシャツ 親米の国に嫌米ムードのインドネシア 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 02 日 17:47:51:
10/02 16:06 「神の懲罰」に感謝 二重基準に怒るアラブ 外信79
ニューヨークの世界貿易センタービルが崩れ落ちた九月十一日、
中東各地でうっせきしていた反米感情が爆発した。カイロ各地のモ
スク(イスラム寺院)では信者らが「アラー(神)の懲罰」に感謝
し、クウェート市では祝いのキャンデーがばらまかれた。レバノン
などのパレスチナ難民キャンプでは喜びの銃声や太鼓が深夜まで響
いた。
反米感情の根源はパレスチナ問題だ。一般市民から政治学者まで
「大量破壊兵器問題でイラクを空爆する一方、イスラエルの核開発
やパレスチナ占領は見て見ぬふり」と米中東政策の「ダブルスタン
ダード(二重基準)」を非難する。
米国が支援するイスラエル軍の銃口はパレスチナ人に向けられる
。「パレスチナ人が受ける銃弾は、私の体と心にも食い込んでいる
。米国にはその気持ちが分からない」とカイロのタクシー運転手ア
ハマドさん(48)は言う。昨年九月末から激化したイスラエルと
の衝突で死亡したパレスチナ人は、六百人を超す。
四次にわたる中東戦争でイスラエルに敗れたアラブ。一九八○年
代に入り「ユダヤ人に負けたのは神の教えから離れたためだ」とす
る考えが強まり、西洋文明を否定してイスラム本来の姿に戻ろうと
する原理主義運動が盛んになった。
中東ではイスラエルや米国へのテロを「弱者の正当な武器」とみ
る意見が多い。エジプトの宗教指導者アハマド・ファフミ師は「人
々は米国が押しつけるのは正義でなく不正であることに気付き始め
ている。このままでは必ず第二、第三のウサマ・ビンラディン氏が
生まれる」と警告した。(カイロ共同=半沢隆実)
(了) 011002 1605
[2001-10-02-16:06]