投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 02 日 17:31:44:
10/02 01:17 包括的兵器管理を提唱 テロ撲滅で国連事務総長 外信120
【ニューヨーク1日共同】国連総会のテロ集中討議が一日午前(
日本時間同日夜)開幕、アナン事務総長が「国連の使命はテロを撲
滅するため広範で持続可能な戦略を立案することだ」と演説、核、
生物兵器など大量破壊兵器から小火器、地雷まで国連による包括的
な兵器管理実現に強い意欲を示した。
国連総会がテロ問題に議題を絞って集中討議するのは史上初めて
。百五十カ国以上が発言を求め、日程は週末までの五日間となった
。
会議冒頭ではニューヨーク市のジュリアーニ市長が演説し、「今
回のテロはニューヨーク市、米国だけでなく国連の精神そのものに
対する攻撃である」と訴え、全加盟国にテロ撲滅のための取り組み
を要請した。
アナン事務総長は「罪のない市民の命を奪うテロは人類に対する
攻撃。理由を問わず受け入れられない」と述べ、包括テロ防止条約
案採択のための合意形成を強く訴えた。
また「核、生物兵器を用いたテロは一度に百万人の犠牲者を出す
。大量破壊兵器の使用、拡散を防ぐために地球的規模の取り組みが
必要」と指摘した。
国連ではこれまで十二件のテロ防止、処罰の条約、協定が採択さ
れたが、未調印の国が多い。その中で事務総長は批准国の少ない爆
弾テロ防止条約、テロ資金供与防止条約の早期発効を訴えた。
ニューヨーク市長が総会で演説したのは四十九年ぶり。米中枢同
時テロ発生以来、救援活動の先頭に立って市民を鼓舞するなど危機
に直面しても動じないジュリアーニ市長に各国外交官は大きな拍手
を送った。
米国のネグロポンテ国連大使は安全保障理事会が九月二十八日に
反テロ決議を採択したことを高く評価、「各国政府にテロ関連資産
の凍結など決議履行を求める」と強調した。
(了) 011002 0116
[2001-10-02-01:17]