投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 01 日 22:43:36:
【バーレーン1日=岐部秀光】
米同時テロ後に対米穏健姿勢を見せていたイランが一転して態度を硬化させ、米政府を再び厳しく非難し始めた。米軍によるアフガニスタンへの報復攻撃でイランの協力が不可欠となったのを踏まえ、経済制裁の解除を目指し揺さぶりをかける狙いとみられる。
イランの最高指導者ハメネイ師は9月26日、「米国の手はユダヤ人の犯罪に加担し血に染まっている」などと発言した。29日にも声明で「米国のテロとの戦いには2重基準がある」と批判した。いずれも、米国はパレスチナ問題でイスラエル寄りとの主張を改めて強調したものだ。
米国はイランを「テロ支援国家」に指定し、イランに投資する外国企業に制裁を課しているが、今回のテロ撲滅作戦では間接的にイランに協力を求めている。外国投資による経済改革が急務のイランとしては、パキスタンへの経済制裁を米国が解除したことなどを見て、自国への制裁解除へ圧力をかける好機と判断しているもようだ。