投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 30 日 19:32:19:
09/30 16:49 米ロのはざまで苦悩 沈黙守るタジキスタン 外信24
【ドゥシャンベ(タジキスタン)30日共同】アフガニスタンに
近い中央アジア各国が米国の対アフガン軍事作戦への支援策を明ら
かにする中、アフガニスタンに隣接するタジキスタンは沈黙を保っ
ている。作戦機配備を検討しているとされる米国と、米軍の展開を
望まないロシアとのはざまで苦悩しているようだ。
人口約六百六十万人のタジキスタンは南部でアフガニスタンと千
キロを超える国境線を持つ。反タリバン勢力「北部同盟」の支配地
域に接することもあり、米国はタジクの軍事基地を北からの出撃拠
点として活用したい意向と伝えられる。
中央アジアで最も貧しい同国としては、米国に恩を売り、経済支
援などの実利的な見返りを引き出したいのが本音だ。
しかし一方で、タジクはロシアの強い影響下にある。国内にはア
フガン国境警備や駐留のため二万人を超えるロシア軍が展開。経済
面でもロシアに多額の債務を負う。親ロシア政策をとるラフモノフ
政権は軍事、経済面でロシアにがんじがらめにされている。
タジク軍高官は九月二十九日「タジクの米軍支援は人道目的にと
どまる。ロシアの方針の枠からはみ出すわけがない」と断言した。
しかし、同国では米軍機が到着したなどの情報が再三流れ、その
都度、国防省が否定している。地元通信社記者は「軍事上の機密事
項にあたり、公式には否定せざるを得ない」と語り、秘密合意の可
能性を指摘した。
(了) 010930 1649
[2001-09-30-16:49]