投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 30 日 19:30:09:
09/30 15:55 ネット情報の監視強化 米当局行き過ぎの批判も 外信27
【ワシントン30日共同】米中枢同時テロ事件を受け、米国の捜
査当局がインターネット上の情報の監視や盗聴の態勢を強化すると
同時に、ネットの犯罪利用の防止策やサイバーテロ対策を検討する
など、ネット規制強化の動きが急速に強まっている。
ネット業界関係者が九月三十日までに明らかにしたところによる
と、事件後、連邦捜査局(FBI)の捜査員が電子メールのモニタ
ー装置「カーニボー」の設置許可を多くのネット接続業者に求め、
受け入れた業者も少なくない。特定のメールアドレスの交信記録の
提出を求められ、応じた例もあるという。
テロ事件の実行犯がネットや電子メールを頻繁に利用していたこ
とが分かったことなどが背景にあり、個人や企業の秘密保護やネッ
トの自由を主張する人々からは「インターネットの自由や人権とい
う基本的な価値を冒涜(ぼうとく)するものだ」と批判が出ている
。
米国で検討されているテロ防止法は、これまで厳しく規制されて
きたカーニボーの利用などを、裁判所の許可なしに行うことを捜査
当局に認めている。対象となる行為にはテロ活動のほか、ハッカー
行為なども含まれる。
議会では、ネット上で通信の秘密を守るための暗号技術の利用を
規制、政府がいつでも解読できるようにすることを求める動きも出
ている。
事件の重要容疑者とされるウサマ・ビンラディン氏は暗号を駆使
、チャットやウェブページ上でテロの指令を出していたとされる。
(了) 010930 1554
[2001-09-30-15:55]