投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 30 日 19:11:53:
09/29 22:22 元国王は病弱で統治不可能 米は早期攻撃できず タ 外信100
【テヘラン29日共同】二十九日付のイラン紙エンテハーブによ
ると、アフガニスタンのタリバン指導者オマル師は同紙と異例のイ
ンタビューを行い、米国がローマ亡命中のザヒル・シャー元国王(
86)の復帰を計画していることについて「元国王は高齢の上に病
弱で国を統治できない。アフガニスタンでは他者が据えた支配者は
生き残ることはできない」と強く反対した。
また、米中枢同時テロの首謀者とされるウサマ・ビンラディン氏
の引き渡しをめぐってタリバン内部が分裂しているとの観測につい
て「敵が自らを満足させようとして流すうわさにすぎない」と一蹴
(いっしゅう)。ビンラディン氏のテロへの関与をあらためて否定
した上で、米国は「何の証拠も持っていない」ため、早期の報復攻
オマル師は、米軍の攻撃を受けた場合「適切かつ可能な行動を取
ることがあり得る」と言明、米国や同盟国に報復テロを行う可能性
をあらためて示唆した。
また「イスラムは罪もない人々の殺害を禁じている。われわれに
は攻撃を受けるいわれはない」とし「残念ながらこれまで示してき
た解決案や提案はすべて米側に拒否された。柔軟さを示すのは米国
の方だ」と強調した。
一方、同師は「二歳の時に聖職者だった父親を失い孤児となった
が、その後イスラムを学びソ連軍侵攻時にはイスラム戦士の部隊を
率いて聖戦に参加した」などと自身の身の上を述べ、公の場所に姿
を現さないことについて「政務が多忙で時間がない」と説明。同師
が自らの個人的事情に言及したのは極めて珍しい。
(了) 010929 2221
[2001-09-29-22:22]