投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 30 日 12:16:28:
朝日新聞社が29日、外交筋から得た情報によると、米軍は数日内にアフガニスタンの軍事拠点を限定攻撃する準備を整えた。最終判断はブッシュ米大統領が下すが、限定攻撃に踏み切る場合には都市や民生施設を避ける一方、アフガニスタン国内に救援物資を投下し、一般市民には敵対しない意図を示す方針。
米政府高官から外交筋に伝えられた情報によると、攻撃目標は、米政府が同時多発テロの主要容疑者と断定したオサマ・ビンラディン氏らの軍事拠点などのうち、すでに所在を確認したものに限っている。タリバーンの軍事施設も含まれる可能性がある。
洋上からの巡航ミサイルや戦闘爆撃機を使った攻撃と見られるが、湾岸戦争のような大規模攻撃は想定していない。逆に市民が多く住む人口密集地域には、食料などを投下する準備をしつつある。
これは攻撃にあたり、一般市民の犠牲を極力避ける意思を明確にしてテロ組織の孤立化を図る一方、テロ組織をかくまうタリバーン政権に揺さぶりをかける狙いと見られる。
米英メディアは、すでに両国の特殊部隊がアフガニスタンに潜入していることを報じている。米政府はそれを否定していない。また28日付英紙ガーディアン(電子版)は「数日内のごく限定的な空爆」の可能性を報じ、最初の限定攻撃は、タリバーン政権に圧力をかけ、ビンラディン氏の引き渡しを求める目的という見方を示している。
米政府は今回の対国際テロ組織との戦いを「多元的」な作戦と位置づけており、早急な大規模軍事行動には慎重姿勢を見せている。司法当局、情報機関、外交包囲網、国際的な経済締め付けなどの活動を総合した長期的な心理・情報戦の様相を呈し始めた。(03:06)