投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 29 日 19:27:23:
09/29 08:54 アフガンに1千万個の地雷 特殊部隊作戦の障害に 外信22
共同
国連の調査によると、アフガニスタンには、一九七九―八九年の
旧ソ連軍侵攻やそれに続く内戦を通じ、最大で一千万個の地雷があ
るとみられている。
米国は中枢同時テロの最重要容疑者とされるウサマ・ビンラディ
ン氏の身柄拘束に向けた特殊部隊の作戦行動を開始したと報じられ
ているが、アフガニスタンのほぼ全土に埋設された地雷は作戦遂行
の障害となりそうだ。
国連によると、首都があるカブール州やタリバン政権の本拠地カ
ンダハル州、西部ヘラート州などには一平方キロメートル当たり五
十個以上の地雷が埋設されていると推定されている。これまでに撤
去した地雷はわずか約二十万個にすぎない。
国連広報センター(東京)は「アフガンには探知機にかからない
プラスチック製の地雷が多く、撤去がはかどっていない」と説明。
地雷に触れ死亡、または負傷した人は計約二万人に上るとされ、今
でも毎月三百人以上の被害者が出ているという。
ユーゴスラビアのコソボ自治州で昨年、地雷撤去に携わった民間
非営利団体(NPO)メンバーは「国際法上は地雷の埋設地点を示
す地図を作らなければならない。アフガンのような紛争地域だと記
録を残していない可能性が強く、地雷を避けるのは難しいのではな
いか」と指摘する。
九九年三月には対人地雷の廃絶を目指す対人地雷全面禁止条約が
発効したが、タリバン政権と反タリバン勢力の「北部同盟」は現在
も対人地雷の使用を続けているという。(共同)
(了) 010929 0853
[2001-09-29-08:54]