投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 29 日 19:13:16:
09/29 08:06 引き渡しをあらためて拒否 パキスタン説得工作窮地 外信08
【イスラマバード29日共同】アフガニスタン・タリバン政権の
最高指導者オマル師は二十八日、カンダハルを訪れたパキスタンの
イスラム聖職者ら代表団との会談で、米中枢同時テロの「最重要容
疑者」とされるウサマ・ビンラディン氏の引き渡しについて「交渉
の対象ではない」と述べ、拒否する姿勢をあらためて強調、強硬姿
勢を崩さなかった。同代表団に近い筋が明らかにした。
パキスタン情報省当局者は「(タリバン政権の本拠地である)カ
ンダハルから前向きのサインはない」と語った。
タリバン政権との国交を維持するパキスタンだが、先の政府代表
団に続き今回も説得工作が不調に終わり、米国の報復攻撃回避に向
けた外交努力には手詰まり感が強まっている。
代表団は帰国後にカラチで声明を発表、オマル師やタリバン政権
幹部との協議で「米国の報復攻撃の脅威により生じた危機を解決す
るための提案について意見交換した」とし「双方は将来もこうした
接触を続ける必要性を強調した」とした。
しかし、事態収拾に向けた具体的な成果や今後の協議継続の見通
しには触れなかった。パキスタンのイスラム聖職者トップらの代表
団が続いてアフガニスタン入りする方向だったが、実際に訪問する
かどうかは不透明になった。
タリバンと関係の深いパキスタンはムシャラフ大統領が米国の対
テロの戦いに協力を表明する一方で、平和的解決を模索。軍情報部
長を団長とする政府代表団を派遣して、タリバン側にビンラディン
氏引き渡しを促したが、不調に終わっている。
(了) 010929 0805
[2001-09-29-08:06]
09/29 08:06 代表団の声明骨子 外信06
一、オマル師らはアフガニスタンの繁栄に向けたパキスタンの誠
実な努力に感謝
一、オマル師らはパキスタンとの連帯に向け、最大限の協力を約
束
一、双方は米国の報復攻撃の脅威で生じた危機を解決するための
提案について意見交換
一、双方は将来も接触継続の必要性で一致
(共同)
(了) 010929 0805
[2001-09-29-08:06]