投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 29 日 19:12:03:
09/29 08:06 NY近郊パターソンに潜伏 多民族都市が隠れ場所 外信04
【ニューヨーク28日共同】米中枢同時テロで、破壊されたニュ
ーヨークの世界貿易センターから約三十キロのニュージャージー州
パターソン市に捜査員の注目が集まっている。FBIが実行犯と断
定した十九人のうち、リーダー格とみられる容疑者らが潜伏してい
たからだ。七十カ国以上からの移民がひしめく多民族都市は、アラ
ブ系テロリストの絶好の隠れ場所だった。
「二人のアラブ系男性がここに住んでいた。物静かで普通の人た
ちだったけど、夜になると、多くの仲間を連れ込むこともあった」
。ヒスパニック系のジェイミー・ディアズさん(20)が口を開い
た。
ディアズさんは約三年前から、同市のれんが造りのアパートの二
階に暮らしている。男たちは五月ごろに三階の一室に入居し、事件
前まで住んでいた。
実行犯の顔写真が掲載された新聞を見せると、世界貿易センター
ビル北棟に突っ込んだ航空機を乗っ取ったリーダー格とみられるモ
ハメド・アッタ容疑者(33)ら二人を指さし「よく覚えている」
と語った。
家主のジム・ヌーリ氏によると、借り主は国防総省に突入した航
空機を操縦したとみられるハニ・ハンジュール容疑者(29)。家
賃は月六百五十ドル(約七万七千円)で、アッタ容疑者らと同じく
変わった様子はなかったという。
ハンジュール容疑者らは今年夏に数回、同市近郊のウエィンでレ
ンタカーを利用。別の容疑者が事件直前、近くのスーパーで買い物
をしたことも確認され、容疑者数人がテロ現場からあまり離れてい
ない地域を「出撃拠点」にしていたことが浮かび上がってきた。
ディアズさんによると、男たちの一人はまったく英語をしゃべれ
なかった。しかし、多くの移民が出入りする人口約十七万人のパタ
ーソンでは、彼らは「普通の人々」にすぎなかった。
(了) 010929 0805
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