投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 29 日 14:04:55:
江沢民国家主席は28日中南海で、米銀行家として有名なデービッド・ロックフェラー氏一行と会見した。
江主席は、中米はいずれも各国へ大きな影響がおよぼす国だとしたうえで、「両国は世界の平和と発展にかかわる重要な問題で共通の責任を負っており、また共通の利益を有している。中国政府は一貫して、中米両国が建設的協力関係を発展させることの重要性を主張してきた」と述べた。また両国政府と国民は相互理解、信頼、協力を強化し、アジア太平洋地区ひいては世界の平和、安定、繁栄のためにともに努力するべきだと語った。
江主席は、世界経済が新たな課題に直面している現在、両国が財政・金融分野での協議や協力を強化することは、地域経済の混乱防止や地域経済発展に大きく役立つとの考えを示した。江主席はまた「中国の世界貿易機関(WTO)加盟は、中国経済の発展だけでなく、中国が米国やその他の国との経済・貿易分野での協力を拡大するのに有利だ」と話した。
ロックフェラー氏は、「わたしの両親だけでなく私自身も中国に非常に興味を寄せている。米中関係は世界で最も重要な二国間関係のひとつ。過去には一時期、誤解により両国には愁うべき事態もあったが、最近は喜ぶべき進展も見られる」と語った。
11日に発生した米同時多発テロ事件についてロックフェラー氏は「中国政府および人民から寄せられた同情と支援に心から感謝する。両国はテロ対策分野での協力も強化すべきだ」と述べた。
「人民網日本語版」2001年9月29日