投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 28 日 19:40:12:
09/28 17:33 原発、飲料水は安全? テロ対策急ぐ米社会 外信72
【ワシントン28日共同】航空機による原子力発電所への突撃、
生物兵器や毒物による飲料水汚染、公共交通機関への化学兵器攻撃
―。米中枢同時テロのショックが生々しく残る米国で、市民の間に
新たな手段によるテロへの懸念が強まり、対策を求める声が出始め
た。このため米原子力規制委員会(NRC)をはじめとする連邦政
府機関は対策に知恵を絞っている。
計百三基存在する原発の安全確保のため、全米二十六カ所の空軍
基地からいつでもスクランブル発進できるよう戦闘機が待機してい
る。テロ以前は、燃料を満載した大型航空機の突撃は「安全対策の
想定外」(NRC当局者)だった。
米連邦捜査局(FBI)は、全米各地の飲料水用貯水池の管理者
に対し、毒物や生物兵器を散布するテロを未然に防ぐ目的で、従来
以上にひんぱんに水質検査を実施することなどを呼び掛けた。貯水
池でのボート遊びも禁止された。
地下鉄に関しては、日本でサリンがまかれるテロが実際に起こっ
ているだけに、対策は進んでいる。
運輸当局はこれまでに、化学兵器によるテロ対策として感知装置
の開発に着手、二○○三年の実用化を目指し開発が進められている
。この装置は、地下鉄の車両内にまかれた有毒物質名を早期に特定
、それがどのように広がっていくかも予測できるため、乗客乗員の
避難に役立つという。
(了) 010928 1732
[2001-09-28-17:33]