投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 28 日 19:39:14:
09/28 17:14 反タリバン攻勢を本格化か イラン、支援勢力が越境 外信69
【テヘラン28日共同】アフガニスタンでタリバンと「北部同盟
」の戦闘が激化する中、イランが自国の支援する武装勢力をアフガ
ニスタンに越境させ、反タリバン攻勢を本格化させている可能性が
強まっている。
最高指導者ハメネイ師やハタミ大統領らイラン指導部は二十六日
、米中枢同時テロへの報復攻撃の準備を急ぐ米政府を非難し、非協
力の方針を打ち出した。だが一方で親イラン勢力を利用し事実上「
タリバン包囲網」に参加していることになり、タリバン政権崩壊後
のアフガニスタンへの影響力拡大を狙うイランのしたたかな戦略が
見える。
アフガニスタンからの報道によると、同国南西部で二十六日、親
イランのイスマイル・カーン司令官率いるハザラ人主体の部隊がタ
リバンに攻撃を開始した。同司令官はこれまでイランに亡命中で、
支持者らは同国内で軍事訓練を受けていたとされる。
テヘランの消息筋などによると、司令官はアフガニスタンで元ヘ
ラート州知事時代からイランと深い関係を維持。タリバンに一時捕
らえられたが、刑務所を脱走してイランに逃れ、同国政府の保護を
受けてきた。
昨年十月にはイラン政府の仲介でアフガン国境に近いイランのマ
シャドで、今月暗殺された「北部同盟」の指導者マスード元国防相
、ドスタム将軍と三者会談を行い、タリバン攻略に協力していくこ
とで合意。
イラン政府は同時テロ発生直後にアフガン国境を封鎖。難民流入
に備え避難施設も設営したが、内外の報道陣には国境地帯への立ち
入りを禁じている。消息筋は「イランが反タリバン勢力の越境攻撃
を支援し、アフガニスタンへの間接的な軍事介入を強めているのは
間違いない」と指摘する。
(了) 010928 1713
[2001-09-28-17:14]