投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 28 日 19:22:35:
09/28 16:44 タリバン、日本の援助歓迎 避難キャンプには水もな 外信66
共同
「キャンプには水すらない状態。しかし、タリバン政権は欧米よ
り日本の援助を歓迎していた」―。米中枢同時テロ直前にアフガニ
スタンの国内避難民キャンプを視察した日本の支援団体「難民を助
ける会」(東京)のメンバー、菊池康子さん(33)がキャンプの
状況と、同国のタリバン政権の対応について語った。
菊池さんは新しい避難民キャンプ開設の参考とするため八月三十
日に同国入りし、既に設営されている北部マザリシャリフ周辺のサ
キ・キャンプなどを視察、テロ直前の九月七日に出国した。
サキ・キャンプは北部バルク州最大のキャンプで、干ばつなどに
より周辺から逃げ込んだ避難民一万数千人が暮らす。同行のタリバ
ン政権担当者は菊池さんらに「日本人の援助を歓迎する」と表明。
アフガンと同じアジアに属し、キリスト教国でない日本への強い期
待を示したという。
欧米の援助関係者なら通常申請から一カ月はかかる入国査証手続
きも、約十日間で終了した。
キャンプでは八つの援助団体が支援に当たっていたが、特に問題
となっていたのが水と住居。水は約百キロ離れた水源から大型の給
水車で運搬。住居も氷点下二○度以下にもなる冬季には持ちこたえ
られそうもないテントが大部分だった。
このため、緊急策として、井戸掘りや土をこねたれんがで造る家
屋の建設が進んでいたが、テロ後にタリバン政権が支援団体の外国
人職員らを国外追放したため、その多くが中断しているとみられる
。
菊池さんらは十月にも同国を再訪問する予定だったが、それも無
期延期に。菊池さんは「このまま厳しい冬が来れば、多数の避難民
が餓死、凍死する。報復の準備をする米国には冷静になってほしい
」と訴えた。(共同)
(了) 010928 1643
[2001-09-28-16:44]