公開むち打ち刑が急増 イランの若者に不満募る

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投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 28 日 19:20:42:

09/28 16:04 公開むち打ち刑が急増 イランの若者に不満募る  外信82
共同
 イランで、飲酒や異性との交遊をした若者らに対し、イスラム法
に基づく公開むち打ち刑が急増している。保守派主導の司法府によ
るこの「厳罰主義」(消息筋)が見直される気配はなく、国民の不
満と不安が極度に高まっている。               
 テヘランの旅行ガイド、アリさん(25)は八月末、自宅で友人
の男女四人とテレビでサッカーを観戦し、騒いでいたところ、警官
に踏み込まれ、全員が「不純異性交遊」の容疑で逮捕された。女性
三人は男性の部屋を訪れたことで三十回のむち打ち刑。アリさんら
男性二人は五十万イラン・リアル(約七千五百円)の罰金刑を受け
た。                            
 男女交際を規制するイスラム法を厳格に適用した措置。アリさん
は「この国に正義はない。また逮捕されても絶対に(男女交際を)
やめない」と゛徹底抗戦″の構えを見せる。          
 むち打ち刑は一九七九年のイスラム革命の直後に頻繁に行われた
。ここ数年は減っていたが、最近になって復活。報道によると、刑
が執行された例は八月以降、イラン全土で二百件以上に上る。  
 八月末、テヘラン南方の聖都コムなどで飲酒や「違法な性交渉」
をした男性五人が約五十―百回のむち打ち刑を受けた。北東部のマ
シャド近郊では、九月初め、路上で騒ぎを起こした若者九人がむち
で八十回打たれている。                   
 イランでは、経済低迷や革命体制下での疲弊から麻薬使用や売春
、窃盗などの犯罪が増加している。              
 司法府は「社会を害悪から守り、革命体制を堅持する。だれも司
法の決定に介入できない」と刑の正当性を主張する。だが、改革派
紙幹部は「ハタミ政権の改革・開放政策で風紀が乱れたと強調し、
大統領の無力さを印象づける政治的狙いがある」と批判した。  
 ハタミ大統領は「公衆の面前で若者を処罰することが、社会に良
い結果をもたらすかどうかは不明だ」と反発。公開むち打ち刑は政
治問題になっている。(テヘラン共同=福田泰教)       
(了)  010928 1604              
[2001-09-28-16:04]

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