投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 28 日 19:10:51:
09/28 08:09 パ代表団、相次ぎ説得工作 28日もタリバンと会談 外信16
【イスラマバード28日共同】アフガニスタン・タリバン政権と
唯一外交関係を持つパキスタンの代表団が二十八日から相次いでタ
リバンの本拠地カンダハルを訪問、米中枢同時テロの最重要容疑者
とされるウサマ・ビンラディン氏の引き渡しを働き掛ける。米国に
よる報復攻撃回避に向けた最終段階の説得工作。
パキスタン国営APP通信によると、イスラム聖職者の代表団が
二十八日、特別機でカンダハルを空路訪問する。聖職者は、タリバ
ンの幹部らが学んだパキスタンの神学校の導師らとみられる。アフ
ガン・イスラム通信によると、代表団は二十人で政府当局者も含ま
れている。
二十九日には、イスラム原理主義に近い宗教政党イスラム協会の
アフマド・カジ総裁らイスラム聖職者トップで構成する代表団がカ
ンダハルを陸路訪問、タリバン最高指導者のオマル師と会談する予
定。この訪問にもパキスタン政府の意向が働いているとみられる。
パキスタンは、米国の報復攻撃への協力を表明する一方で、事態
の平和的解決を模索。これまでも、政府代表団がアフガニスタンを
訪問し、オマル師にビンラディン氏の引き渡しを求めたが、不調に
終わった。
パキスタンには、タリバンやビンラディン氏を支持するイスラム
原理主義勢力が存在。聖職者代表団の派遣にはこうしたイスラム勢
力に対し、平和的解決を目指す政府の努力をアピールする狙いもあ
りそうだ。
(了) 010928 0808
[2001-09-28-08:09]