投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 28 日 18:58:37:
09/27 22:09 国境封鎖後も流入続く 山道越え、アフガン難民 外信127
【ペシャワル(パキスタン西部)27日共同】米国による報復攻
撃を恐れて、アフガニスタンからパキスタンに逃れる避難民の数が
、国境閉鎖後も確実に増え続けている。
既に二百万人以上の難民を抱えるパキスタンは、二十二日以降、
トルカムなどにある国境検問所を封鎖し、難民の流入阻止に懸命だ
が、山岳地帯を何時間も歩いてパキスタンに向かう難民の数は今も
数万人に上るとみられる。
トルカムの東約四十五キロにあるタクタベク検問所のアクバル・
アザム所長は「正面から難民が来ることはなくなった」と話し、山
道からパキスタン入りする避難民が後を絶たない状況を説明する。
ペシャワルのハヤタバート市場にいた「ムハバト」と名乗る三十
六歳の男性は、アフガニスタンのサロビから約百キロを歩いて二十
四日にペシャワルにたどり着いたという。「パスポートとビザがあ
っても(パキスタン当局は)国境は通してくれない」と証言した。
ペシャワルの国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は「今も
移動中の避難民がいることを考えると今後、少なくとも数万人がパ
キスタン入りするのではないか」と推定する。
二十七日にカブール制圧五周年を迎えたタリバン政権の最高指導
者オマル師は「米国の攻撃の可能性はやや遠のいた」として、国内
外の避難民に帰還を呼び掛けた。
しかし、タリバン政権に国内避難民を養う余力はない。パキスタ
ンもこれ以上の難民を抱え込む余裕がないことを国連に通告してお
り、UNHCRは二十五億ドルの緊急拠出を国際社会に訴えている
。
(了) 010927 2208
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