投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 26 日 16:11:21:
テロ攻撃への懸念が世界的に高まる中、世界保健機関(WHO)は各国政府に対し、生物化学兵器による攻撃を受けた場合の対応策を強化するよう呼びかけている。WHOのブルントラント事務局長によると、通常伝染病の発生が少ない先進諸国では、特に注意が必要だという。
ブルントラント事務局長は24日、ワシントンで開かれた米州保健機関の保健相会議での演説の中で、「われわれは、生物化学兵器による被害の可能性に備える必要がある」と警告。各国の政府は、最新情報の収集と緊急対応策の強化に努めるべきだと語った。
専門家によると、兵器に利用される可能性が高いのは、天然痘菌、炭そ菌、ボツリヌス菌、ペスト菌など。WHOでは、こうした病原菌による被害をいち早く察知するための監視網を張り、ウェブサイトに対策のガイドラインを掲げるなど、各国の保健当局に対する支援態勢を敷いている。
ブルントラント事務局長は、「われわれには、深刻な伝染病のまん延を抑えるだけの能力と経験がある」と強調した上で、先進諸国などに対し、対応計画の再検討とレベルアップを強く促した。