投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 28 日 09:12:27:
【ワシントン27日=前田徹】
「エイシンメトリー(非対称)戦術」と呼ばれるテロやゲリラ戦に使われるハイテク爆弾や特殊装備は米軍ですでに開発済みのものも多く、国際テロの黒幕、ウサマ・ビンラーディン氏とアフガニスタンのタリバンに対する攻撃で特に有効とみられているのが「バンカー・バスター(洞穴破壊)」と呼ばれるGBU28だ。
GBU28のひな型は十年前の湾岸戦争ですでに使用されており、コンクリート壕に潜むイラク兵を殺傷するために開発された。その後、イラクのフセイン大統領が地下深い司令部などに身を潜めることが多いことから、岩盤などを突き抜いて地下で爆発するよう技術のハイテク化が進められた。
今回、ビンラーディン氏とその配下のテロリストたちに有効とされるのはそのひな型の性能を大幅にアップし、地下七メートルまで岩盤を貫いたうえ、指定した深さで爆発するものだ。これまで五百キロ爆弾程度の破壊力しかなかったが、新型は一トン爆弾規模にまであげられる。また、戦術核兵器としても使えるため、いざとなれば不審な地域の地下を完全に破壊することも可能だ。
このほか今回の作戦で特殊部隊投入が指摘されているが、特殊部隊はあくまでテロリストやタリバン兵士たちの居場所や地下基地を突き止めることが任務で、GBU28を投下する大型ステルス爆撃機B2に対し特殊レーザーで目標物を指し示す役割を担うことになりそうだ。この特殊レーザーは肉眼ではみえない光線を発してハイテク爆弾を誘導し、的確に破壊するといわれている。