投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 27 日 19:06:10:
09/26 17:56 パキスタン重視に不安も インド、軍事報復絡みで 外信115
【ニューデリー26日共同】米中枢同時テロに伴うアフガニスタ
ンへの軍事報復作戦でパキスタンの役割が重要になってきたが、カ
シミール問題などをめぐり同国と対立するインド政府は、米国を筆
頭とする国際社会が一方的にパキスタンを重視することに不安を抱
き始めている。
インド政府は事件後、アフガニスタンへの軍事報復で領空通過の
許可やインド軍基地の提供をいち早く米国に申し入れた。しかしニ
ューデリーの外交筋によると、米国防総省の代表団が既にパキスタ
ン入りしたにもかかわらず、インド政府に対しては具体的な打診が
まだないもようだ。
ブッシュ米大統領は二十二日、一九九八年の核実験に伴うインド
、パキスタンへの制裁の解除を発表したが、バジパイ連立政権内部
からは「制裁解除で実質的な恩恵を受けるのは(経済危機に見舞わ
れている)パキスタン」(サマタ党報道官)との不満も出ている。
パキスタンのムシャラフ大統領は十九日の演説で「インドが後方
支援や基地の提供を米国に申し出ているのは(パキスタンが米国に
十分な協力をしない場合)パキスタンにテロ国家のレッテルを張り
たいためだ」と述べ、国民に対米全面協力への理解を訴えた。
インドの有力英字紙タイムズ・オブ・インディアによると、バジ
パイ首相はこの演説について「ムシャラフ大統領が懸念しているの
はテロではなく、カシミール(問題を自国に有利にすること)だ」
と激怒したという。
(了) 010926 1755
[2001-09-26-17:56]