投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 26 日 10:33:31:
アフガニスタンの首都カブールやタリバンの本拠地南部カンダハルなどから、予想される米軍の軍事行動を恐れて周辺国に避難する住民が急増している。
約一週間前から国境を閉鎖して難民の入国を阻止していたパキスタン政府は二十五日、中部のチャマン検問所を再開し、避難民の受け入れを開始した。アフガン国内ではカブールでタリバン政権軍が市内の民家を捜索、青年たちを強制的に前線に送り込んいるとの目撃情報も伝えられる。
アフガニスタンの反タリバン勢力、北部同盟で取材中のジャーナリスト、佐藤和孝さんによるとアフガン国内ではタリバン支配地域から避難する住民らが車やトラック、バスに乗ってカブールなどを脱出し、北部同盟の支配地域に連日一千人が移動している。こうした避難民によると、カブール市内は各所にタリバン兵士による検問所が設けられ、人影もまばらで商店もほとんどがシャッターを降ろし、「もぬけのから」なのだという。
一方、パキスタン国境は二十四日まで封鎖されていたため国境の検問所周辺には数万人の避難民が足止めとなり、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などが難民受け入れをパキスタンに求めていた。
アフガンの北のタジキスタンは「難民を受け入れる状態にない」(ラフモノフ大統領)として避難民の受け入れを拒否。百四十万人のアフガン難民が暮らす西のイランも国境を閉鎖しているが、イランは国境沿い八カ所に難民キャンプを設ける計画を進めている。