投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 25 日 21:18:40:
09/25 08:03 核シェルター売れる! テロ後、防煙マスクも 社会201
共同
米中枢同時テロは日本人の安全神話にも衝撃を与え、地下核シェ
ルターの販売業者に問い合わせが殺到、防煙マスクも売り切れ状態
となっている。業者からは「安全はただでない、との意識が浸透し
てきた」との指摘がある一方、「一時的なブーム」と冷めた見方も
ある。
地下核シェルターを販売する「シェルター」(大阪市)にはテロ
後、資料請求や問い合わせが数十件相次いだ。厚さ約三十センチの
コンクリート壁とスイス製の空気ろ過装置が、放射能や毒ガスから
人間を守る。
約十人用(約二十平方メートル)で、設置費を入れて約千三百万
円と高額だ。
これまでも大災害や国際紛争のたびに問い合わせが増えたが、過
去十年で設置にこぎ着けたのは五件だけ。ところが、テロ後の一週
間で三件が契約に向けて図面作製などに入っているという。
西本誠一郎社長は「自分の身は自分で守る時代だ」と力説する。
防災用品を売る店の多くでは、防煙マスク(約五千円)と避難用
のはしご(長さ約五メートルが約一万円)が売り切れ状態だ。九月
初めに起きた東京・新宿の歌舞伎町ビル火災をきっかけに売れ始め
、テロ後に注文が殺到した。製造販売する東京都葛飾福祉工場(東
京)は「工場をフル操業させている」と話す。
防災アドバイザーの山村武彦さんは「阪神大震災の後に非常用の
水や食料が売れたのと同じで、一時的なものだろう。ただ、個人も
国も、安全はただではないとの意識が生まれつつあるのは確かだ」
としている。
(了) 010925 0803
[2001-09-25-08:03]