投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 25 日 20:37:54:
09/24 17:43 民主的な暫定政府目指す 反タリバン勢力が結集 外信42
共同
米中枢同時テロで、アフガニスタン・タリバン政権への米軍の報
復攻撃が迫る中、アフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」な
どが新政権樹立に向けて動き始めた。北部同盟中央評議会メンバー
で、イランに亡命中のムスタファ・カゼミ氏(41)に聞いた。(
テヘラン共同=福田泰教)
―アフガニスタンのザヒル・シャー元国王の呼び掛けで、近くロ
ーマで反タリバン勢力の緊急議会が開かれるが。
「新たな政治のメカニズムをつくるのが狙いだ。まず(反タリバ
ンの)全勢力が参加した緊急国民大会議(ロヤ・ジルガ)を開く。
次に民主的な暫定政府を設立、その下で自由選挙を行う。この三段
階でアフガニスタン再建を計画している。これは、われわれが三年
前から温めてきた構想だ。昨年、元国王との間で計画の実行に合意
した」
―会議にはどのような勢力が参加するのか。
「北部同盟からは私を入れて五人が派遣される。少数民族代表な
ども含め、全部で約十グループ。タリバンの母体であるパシュトゥ
ン人の穏健派も参加する。元国王が会議のカギを握る人物になるの
は間違いないが、王政復古は考えていない。また、タリバンが攻撃
で弱体化しても、北部同盟にアフガニスタン全土を統治できる能力
もない」
―ウサマ・ビンラディン氏を保護するタリバンについて。
「タリバンは外国からテロリストを集めた張本人。イスラム国家
を標ぼうしながら、同じイスラム教徒の国民を虐殺している。われ
われハザラ人をイスラム教シーア派という理由だけで虐殺してきた
。一年で約千人を殺された地区もある。アフガニスタン国民は報復
攻撃を待ち望んでいる。バーミヤンの仏像破壊でも分かるように、
彼らはアフガニスタンの文化や歴史、国民を人質にしている」
―現在のアフガニスタン情勢はどうか。
「タリバン指導者のオマル師は(本拠地の)カンダハル市内から
出たが、まだカンダハル州内にとどまっている。ビンラディン氏も
その近くにいるとの情報を得ている。パキスタンが国境を完全に封
鎖できれば、タリバンは補給路を断たれ、敗北するだろう」
ムスタファ・カゼミ 1960年アフガニスタン生まれ。79年
のソ連軍アフガニスタン侵攻に対し、イスラム戦士として戦闘に参
加。96年タリバンの攻勢でカブールが陥落し、イランに亡命。北
部同盟を構成する「イスラム統一党アクバリ派」の党首代理。
(了) 010924 1742
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