投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 25 日 18:29:10:
【ファイザバード(アフガニスタン北東部)24日=桜井考二】
米同時多発テロで米国の軍事行動の対象として注目されるアフガニスタンの北東部の軍事拠点ファイザバードに24日、記者(桜井)は入った。同地はアフガンを実効支配するタリバン勢力と武力闘争を展開している「北部同盟」の重要拠点だ。
同派の指導者ラバニ大統領の警護を担当するラルムハンマド警護隊副隊長(50)は「予備役兵1万5000人を前線に投入できる準備を整えた。近くタリバン攻撃を開始する米国と共同して、我々はタリバンのせん滅に当たる」と決意を語った。
ファイザバードはバダフシャン州の州都で人口約80万人。北部同盟の支配地域の中心に位置しており、ラバニ大統領が居住している。パンジシール渓谷やタッカル州などが対タリバン最前線なのに対し、ファイザバードは兵たん・補給の役割を果たしている。ラルムハンマド副隊長は「タリバンは国民に大きな災難をもたらし、その支持を完全に失った。米国が行おうとしているのは、テロリストをアフガンから追い出すことであり、アフガン国民への攻撃ではない」と強調した。
同隊のアブドゥルサタル隊員(20)は「タリバンは崩壊寸前にある。女性を学校に行かせないなど文明と正反対の政策を行っている。私はバダフシャン州西部の前線から戻ってきたばかりだが、再び前線に行けと命令があれば喜んでまた行く」と士気は高かった。
ラルムハンマド副隊長によると、ファイザバードの予備役兵は主にバダフシャン州西部の前線に投入される。現在、西部戦線では、約2万5000人の北部同盟軍がタリバンと戦っている。マザリシャリフ周辺では、北部同盟のドスタム司令官派の部隊が攻勢をかけ、同副隊長は「マザリシャリフの陥落は時間の問題だ。半年前はマザリシャリフが陥落する可能性も考えられなかった」と話している。
米ブッシュ政権は長年のゲリラ戦を通じてアフガニスタンの地形を熟知し、タリバンとの戦闘経験が豊富な北部同盟に対し、武器供与や資金援助を行う用意があることを表明している。
(9月25日16:25)