投稿者 MIROKU 日時 2001 年 9 月 25 日 11:07:24:
【ワシントン16日金井辰樹】米国内で、イラクのフセイン大統領が米中枢同時テロの「黒幕」との見方がひろがっている。
中東地域のテロの専門家ローリー・マイロイ氏は「(首謀者とされる)ウサマ・ビンラディン氏だけでは言われているようなテロ技術はない。イラクがビンラディン氏を扇動、支援している。イラクがビンラディン氏の組織を利用しているとも言える」と、首謀者はイラク側との見方を示す。
一方、宗教と政治の関係に詳しいハイレル・フラッキン・シカゴ大教授も、今回のテロにイラクが何らかの形で関与していたとの見方を示したうえで「かつて繁栄したイスラム諸国にとって、西側の文明によって圧倒されたことが恥だという思いがある」と指摘。西側の中でも最も力を持つ米国に敵意を持っているとの見方を示している。
「イラク黒幕説」は米政府側にも浸透。報道攻撃対象にイラクも加えることを検討する一因となっている。米国民の同時多発テロに対する意識も発生当初のビンラディン氏への怒りからイスラム全般への反発に変質してきており、西側諸国対イスラムという全面衝突を意識する声も高まっている。
クリントン前政権で国務副長官を務めたストローブ・タルボット氏は「文明の衝突につながり、まさに悲劇的なことだ」と警鐘を鳴らしている。