投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 25 日 11:06:45:
同時多発テロへの報復作戦に向かう米軍を支援するため、防衛庁は、米軍支援のための新法成立を待たずに、海上自衛隊の最新鋭イージス艦を含む4、5隻の艦船で「支援艦隊」を編成し、今週中にも出航させる方針を固めた。「情報収集」を目的としているが、米海軍横須賀基地(神奈川県)を拠点とする空母キティホークと合流し、護衛しながらインド洋へ向かう可能性が高い。日本領域外で作戦行動中の米艦と共同行動をとることは、集団的自衛権の行使を禁じている憲法に抵触するおそれが強く、政府内にはなお慎重論もある。
防衛庁によると、派遣されるのは、哨戒・索敵能力の高いイージス艦1隻とヘリコプター搭載型護衛艦、補給艦などで、海自佐世保地方総監部(長崎県)所属の艦船が有力とされている。
キティホークは硫黄島近海で26日までの予定で試験航海をしている。中東には米空母エンタープライズ、カールビンソンの2隻が配備されているが、米海軍関係者によると、キティホークは故障などがない限り、ほぼ間違いなくインド洋方面に向かうという。
支援艦隊の出航日時は未定だが、出航が空母のインド洋への出発より遅れても洋上で追いつくことは可能だ。防衛庁には、キティホークと警備の駆逐艦などでつくる米艦隊に、海自のイージス艦などを合流、随伴させながら、共同で警戒したい意向がある。
その場合、イージス艦の警戒範囲は半径500キロに及ぶことから、憲法に抵触するとの批判を避けるため、空母と一定の距離をとることも検討されている。護衛艦と米艦の情報データはコンピューターでリンクされており、位置が離れていても共同行動が可能だ。
自衛艦による日本領海外での空母護衛は湾岸危機の時も米軍から要請されたが、憲法上の制約などから断った経緯がある。防衛庁は防衛庁設置法5条に規定された「調査・研究」であれば、インド洋への艦船派遣もできるとしている。米軍支援のための新法が成立すれば、その時点でそのまま補給、輸送任務に就き、インド洋のディエゴガルシア島にある米軍補給基地を中心に米艦船へ食料、物資を運ぶことも視野に入れている。
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