観閲式中止を検討〜防衛庁『警備上の問題』〔東京新聞〕

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 25 日 10:59:49:

米国の中枢同時テロを受けて防衛庁は、十月二十八日に予定している観閲式を中止する方向で検討に入った。自衛隊機に搭乗する「体験飛行」や武道館を会場にした「音楽まつり」も開催の是非を検討中。各地では既に中止となった行事も多く、防衛庁は「警備上の問題」を挙げている。
観閲式は陸海空三自衛隊の持ち回りで、今年は陸上自衛隊が当番。埼玉県朝霞市の訓練場に自衛官四千二百人、90式戦車など車両約二百四十両、航空機約六十機が参加する。一般入場者数は約三万人に上る。
観閲官は自衛隊最高指揮官でもある首相で、防衛庁長官や国会議員も出席する。会場周辺の警備に自衛隊のほか、警察官も動員するが、陸自幹部は「テロ攻撃に備える警備は極めて難しい」と話す。
観閲式が中止になったのは一九八八年、昭和天皇のご病気に配慮して取りやめた一回だけで、庁内には「国民に不安を与えないよう淡々と実施した方がよい」との意見もあり、最終決定には至っていない。
「体験飛行」は埼玉・入間基地で十一月十八日に予定され、抽選に当たった参加者一千人が十五分ずつ、C1輸送機か、CH47輸送ヘリコプターに体験搭乗する。基地には練習機や輸送機などが配備されており、「機体の警備を考えると実施は困難」(幹部)な見通しだ。
「音楽まつり」は十一月二十四日と二十五日に四回の公演が予定され、二万八千人の入場者が見込まれている。
既に中止になったり、中止が決まった行事は、陸自では東京・立川駐屯地(来月七日)、海自は徳島基地(二十九、三十日)、千葉・館山基地(来月七日)、空自は石川・小松基地(十六日)、茨城・百里基地(二十二日)の航空祭などで、航空機が配備された基地が目立つ。
一方、在日米軍はテロ事件を受けて、自衛隊行事への不参加を通知している。

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