投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 24 日 18:36:10:
09/24 14:51 国内在庫を上積みへ 石油大手、不測事態に準備 経済02
共同
米中枢同時テロに関連して、石油元売り大手は不測の事態に即応
できるように、国内在庫の上積みへ動き始めた。原油の供給不安は
当面想定していないものの、米国の報復時期、規模によっては原油
市況に影響が出る可能性もある。
出光興産は最近決めた原油在庫計画で、今後の月末在庫を従来計
画より約3%、日販売量で二日分上積みすることにした。九月末は
七十四日分、秋冬の需要期にあたる十月末と十一月末は、それぞれ
七十八日分にする。在庫は原油引き取りのタイミングを前倒しする
などして増やす。
同社はこれまで在庫を減らしコストを削減する「低在庫政策」を
とってきたが、方針を転換した。
業界首位の日石三菱は、ガソリンや灯油など石油製品の輸出を抑
制する。九月は既に契約した分だけ輸出し、新規案件については基
本的には見合わせる。出光も同様の措置を取る。これにより両社は
、月間の石油製品販売量のうち数%を浮かし在庫に回せる。
業界は国際情勢や市況動向に神経をとがらせており、ジャパンエ
ナジーは在庫積み上げはしないが、原油担当部署が毎日作る国内外
の値動きについてのリポートを、テロ発生後から社長に提出してい
る。
現在のところ報復はアフガニスタンに限定される可能性が強いと
いわれており、業界では「中東からの原油が止まる可能性はほとん
どない」(出光)との見方が支配的だ。
(了) 010924 1450
[2001-09-24-14:51]